「青少年聖地」をつくる国連創立80周年記念事業

   かつて旧自治省の青少年健全育成調査研究委員会で座長を務め、2年間議論を積み重ねて報告書としてまとめた際にご一緒させていただいた一般社団法人「生命の碧い星」の松﨑修明代表理事が進めてきたプロジェクトへの協力、来年の国連創立80周年記念事業の推進を依頼された。

●「生命の碧い星」事業の取り組み
 「生命の碧い星」は全世界の人々へ、一つのかけがえのない地球を護らなければという強いメッセージを発信するための事業であり、地球市民としての自覚と誇りを持って地球の平和と環境保護を訴え、実践することを目指して国が指定した伝統工芸士の白潟八州彦氏によって制作された地球儀である。
 1995年、第1回国連創立50周年記念事業式典で「生命の碧い星」を寄贈、同記念事業式典は5年毎に継続的に開催され、2015年、日米和親条約160周年及び国連創立70周年記念として、首都ワシントンD.C.のケネディ・センターでも寄贈式が行われ、世界平和と地球環境保護に貢献された方々の意志を石として地球儀に収めるセレモニーが実施された。 
 石は古来より日本では強い意志を表すものとされている。2010年の第4回国連創立65周年記念事業の国際機関研修では、初めて俳句セッションが実施され、正岡子規の紙芝居が披露された。
 地球儀のモニュメント内部には世界各地から収集した小石が「魂」として順次納められ、広島や長崎の被爆瓦なども地球儀の中に納められている。2017年の第5回国連創立70周年記念事業には、高校生と大学生計10人が参加し、在ジュネーブ国際機関日本政府代表部と共催する式典でスピーチを行い、地球儀のモニュメントに欧州連合前大統領ら14人が座右の銘などを記した小石を納めた。
 この「生命の碧い星」事業の意義は、新渡戸稲造が提示した①交流②協働➂人格の実現という視点と、地球儀「生命の碧い星」が共有する視点とが重なり合う点にあり、世界平和への願いを込めて、世界の7つの大海(南極・北極・太平洋・大西洋・インド洋・地中海・オセアニア海)を7つの白磁茶碗で表現する「7つの茶碗の物語」を世界へ発信することを目指している。
 「7つの茶碗の物語」には、99歳の「白寿」と万里を飛翔する「白鵬」と「白鶴」の意味が込められ、以下の「7つの紡ぎ」があるという。
①    平成7年7月7日に国連から承諾の公電
②    7人の陶芸家
③    7つの茶碗(銘)を付与
④    7つの星・海(一衣帯水)銘としている
⑤    令和元年『万葉集』の梅花因み、砥部町花、「梅」は梅園(七折)地名
⑥    皇室7(6)名が来砥している
⑦    7繋がりの連携
 7人の陶芸家がそれぞれの世界観を一碗に込め、一碗の茶の湯の一服の底に“天の川”を感じる作品(茶碗)をそれぞれの思いで作陶している。「生命の碧い星」が作成したオリジナルの世界地図の説明によれば、7つの茶碗で一服し、その後、茶碗がそれぞれのミッションを帯びて、銀河(天の川)へ昇る~そのストーリーが世界中のあらゆる人間との悲哀と感動が協働できる物語が7つできればと願い、そのよう出会いを待っている、という。

●「青少年聖地をあなたの街に」
 この「生命の碧い星」の松崎修明代表理事と昨年11月6日に東京に6名のノーベル平和賞受賞者と潘基文前国連事務総長ら1000名の参加者を集めて、世界平和のための活動を開始するためのキックオフ大会を開催した一般社団法人及びアメリカ公益法人UPI(United Peace Internatinal)代表理事の西村峯満氏が連携して、「世界平和と人の未来のための活動を、あなたの街から発信します」「世界の6~17歳の青少年聖地をあなたの街に」というスローガンを掲げて世界平和実現を目指すプロジェクトへの協力を強く要請された。
 西村峯満氏は25歳で起業し、乳酸菌飲料の販売、健康食品の販売を経て、イギリス生まれのマイクロダイエットに出会い、年商500億円規模の事業に育て上げたサニーヘルス株式会社会長である。
 「青少年聖地」とは、以下の6つの場を意味している。
⑴ 若者たちが異文化交流・自然体験・スポーツ等を通じて成長する場
⑵ 地球市民として責任を果たすことを育み、生涯にわたって役立つ、能力
 や知識を養うための場
⑶ 青少年が相互尊重の精神を育むことができる文化交流プログラムの場
⑷ 若者たちの成長促進と地球市民としての意識向上を支援する場
⑸ 異文化に触れ、より豊かな人生を送るための場
⑹ 文化交流を深め、国際間に横たわる課題解決を目指すリーダーとしての
 素養と知識を得る場
 本プロジェクトで期待できることは、以下の3点である。
⑴ 日本の人口減少に伴い、日本の世界での影響力が減少するのは自明であ
 る。そこで、あなたの街が、世界に発信できる事業を始めることで、将来
 にわたり、地域の価値を高め、ひいては日本の存在価値を高めることが期
 待できる。
⑵ 青少年時代に慣れ親しむあなたの街は、一人ひとりにとって需要な場所となり、10年後、20年後のあなたの街にとって、街の発展に欠かせないものとなることが期待できる。
⑶ ジュネーブの国連本部とワシントンD.C.に設置されている地球儀(陶
 器)をあなたの街に設置することで、人類の未来(青少年)への象徴とし
 ての3拠点の一つになり、人類の未来における重要な場所になることが期
 待できる。

●具体的に提供したい3つの事業
 具体的に提供したいことは、以下の3事業である。
⑴ 象徴(シンボル)の展示
 ① ジュネーブの国連本部に置かれている陶器の「地球儀」
 ② 平和を願う「7つの茶碗」
  *ジュネーブ国連本部やワシントンD.C.に設置されている日本文化(砥
   部焼)の地球儀が世界に世界平和と地球環境保護(サステイナビリテ
   ィ)を発信している。また、世界の7大陸を象徴した7つの茶碗を人
   間国宝級の匠だ作り、その茶碗で世界の要人たちが国連本部で「茶
   会」(千玄室)を開くことで、世界平和の象徴とすることを企画して
   いる。
⑵ イベント開催
 ① 国内外で小中高生のスピーチコンテスト一2015年から5年毎に国連本
  部でスピーチコンテストを継続中
 ② ジュネーブ国連本部やニューヨーク、日本など世界各国での式典開催
  *日本国内では、小学校から英語教育が始まっていることもあり、小学
   生を含めた国連でのスピーチコンテストを実施したい。また、世界の
   子供たちに広げるという意味においても、東南アジアからスピーチコ
   ンテストをスタートし、最終的に世界の子供たちが国連本部の地球儀
   の前でのスピーチコンテストを実施するする予定である。特に国連と
   の関わりのある当団体では、世界各地で行われる当団体が主催する式
   典に子供たちが参加することも可能で、子供たちに世界の本物に触れ
   る機会を提供することができる
⑶ プロモーション(ICT)の実施
 ① 専用ホームページ一行動経済学とAIを利用した誰でも使える多言語・
  高機能ホームページで付帯サービスを展開する
 ② SNS(Facebook,Twitter,Instagram,TikTokなど)で世界に発信する
 ➂ メタバースでアルファ世代へ訴求する

 
 
 
 

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