『慰安婦性奴隷説をラムザイヤー教授が完全論破』一英文共著も米出版社から刊行

 ハーバード大学のラムザイヤー教授の数年にわたる慰安婦問題研究の成果をまとめた麗澤大学特別講座「『慰安婦問題』をめぐる攻防一言論の自由はいかに封殺されたか一」がジェイソン・モーガン同大学准教授によって11月18日から1週間行われ、両教授の英文共著(注記の充実した本格的学術書)がアメリカの出版社から刊行された。その内容については、近い将来紹介したいが、ラムザイヤー教授の和訳された別の著書も出版された。
 来年にはラムザイヤー教授と日韓の学者・研究者が結集して「日米韓慰安婦問題合同シンポジウム」を日本で開催することが決定しており、ユネスコ「世界の記憶」「慰安婦の声」登録申請文書についてユネスコから日本側申請団体と中韓側申請団体との対話勧告が行われているが、学問的・実証的に慰安婦問題論争に決着がつくことは明白である。
 そこで、なでしこアクションの山本優美子代表がマーク・ラムザイヤー教授(ハーバード大学ロースクール)の新刊「慰安婦性奴隷説をラムザイヤー教授が完全論破」(ハート出版)について紹介した文章を掲載したい。

 本書は、ラムザイヤー教授の慰安婦問題に関連する4つの論文を纏めたものです。翻訳は国際歴史論戦研究所の翻訳チームが、一般の読者が専門の学術論文を普通に読んで容易に理解できるような日本語にしようと挑戦した。

【目次より】
プロローグ:「ラムザイヤー論文」騒動とその背景 ― 日本語版論集の発刊に寄せて(2023年)
第1論文: 戦前日本の年季奉公契約による売春制度 ― 性産業における「信用できるコミットメント」(1991年)
第2論文: 慰安婦たちと教授たち(2019年)
第3論文: 太平洋戦争における性サービスの契約(2020年)
第4論文: 太平洋戦争における性サービスの契約 ―批判者への回答(2022年)

いわゆる慰安婦問題は韓国人元慰安婦が名乗り出た1991年8月から始まりました。ラムザイヤー教授は、慰安婦が問題化するその前から、日本の戦前の芸娼妓年季奉公契約についての研究論文を発表していました。それが本書の第一論文「戦前日本の年季奉公契約による売春制度 ―― 性産業における「信用できるコミットメント」」です。

その後30年近く経ち、慰安婦問題によって日韓関係が悪化して外交問題にまで発展した2019年に発表したのが第二論文「慰安婦たちと教授たち」です。

2021年1月31日付産経新聞で「ハーバード大 ラムザイヤー教授が学術論文 「慰安婦=性奴隷」説否定」の見出しで紹介されたのが第三論文「太平洋戦争における性サービスの契約」です。この論文がきっかけとなって、世界中の学者から激しいラムザイヤー教授批判と論文撤回運動がおこりました。

この時のラムザイヤー教授批判に回答する形で発表されたのが、第四論文「太平洋戦争における性サービスの契約 ―― 批判者への回答」です。

これら四つの論文から、ラムザイヤー教授の論は1991年論文から一貫していることがわかります。つまり、娼婦の年季奉公契約と慰安婦の年季奉公契約とは、場所を戦場に移動し条件のいくつかが変わるだけで、基本的に違いはなく、前者が初めから契約関係なのだから、後者も当然、初めから契約関係である、よって性奴隷説が成立する余地はない、という論です。

第三論文後に起こったラムザイヤー教授バッシングは、慰安婦の強制連行・性奴隷説を盲信する「人権派」によるものでした。自分たちと意見が異なるラムザイヤー教授に対する人権無視の攻撃は、彼ら「人権派」のダブルスタンダードの醜い正体をあらわにしました。本書発刊によせてラムザイヤー教授からいただいた文章を掲載したプロローグには、「ラムザイヤー論文」騒動の背景と原因について詳しく述べられています。

「 命をかけて 学問の自由を守り抜く 不屈の学者魂!」本書の帯にあるこの一文は、正にラムザイヤー教授を表しています。

是非多くの人に読んでいただきたく、また慰安婦問題の保存版資料として本棚に一冊置いていただければと願っております。

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『 慰安婦性奴隷説をラムザイヤー教授が完全論破
-娼婦・慰安婦は年季奉公契約をしていた- 』

J・マーク・ラムザイヤー (著)

藤岡信勝・山本優美子(編訳)藤木俊一・矢野義昭・茂木弘道(訳)

価格:¥1,980(税込み)
出版社 ‏ : ‎ ハート出版 (2023/12/13)
発売日 ‏ : ‎ 2023/12/13
言語 ‏ : ‎ 日本語
単行本 ‏ : ‎ 416ページ
ISBN-10 ‏ : ‎ 4802401728
ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4802401722

著者について:ジョン・マーク・ラムザイヤー John Mark Ramseyer
法務博士(JD)、米国ハーバード大学ロースクール教授。ライシャワー日本研究所 日本法学教授。専門はLaw and Economics法と経済学。

本書について:
ハーバード大学のラムザイヤー教授による4本の娼婦・慰安婦論文を、わかりやすい日本語に翻訳。なかでも、「慰安婦問題」が仕立て上げられる以前に書かれた、戦前日本の娼婦の契約を「ゲーム理論」で分析した<第1論文>は、慰安婦論のベースとなっている。<プロローグ>として、論文公表直後から始まった烈しい個人攻撃と脅迫からなる「ラムザイヤー論文騒動」の顛末を手に取るように描写。アメリカの日本研究の低レベルと文系学部の転落、学問と言論の自由が侵害されている現状も暴露している。

本文より:
日本軍が慰安婦を強制連行したという「コンセンサス」を日本専門家に押し付けることができるのは、西欧においてだけである。銃剣を突き付けて強制連行したというおとぎ話は吉田清治の回想録の嘘八百で始まった。韓国がそれを輸入し、枝葉を付けて、壮大な物語に仕立て上げた。しかし、日本人はさすがに詐術は詐術だと見破っている。吉田の回想録が嘘だらけで、朝日新聞の記事が砂上の楼閣だったことは、今では誰もが知っている。考えてみれば、この捏造報道は、吉田清治が泥を捏ね、それを、慰安婦の老人ホームが固い日干し煉瓦に変えてしまったのだ。これが「コンセンサス」の正体だ。

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