時間の感覚

山から都市にきて、1日を家の中で過ごすと、なんだかとても退屈に感じることがある。山にいるときと同じように過ごしているのに、「暇だな」と考えてしまう。
これはなぜだろうか。
周辺の景色はどちらかというと、都市の方が変化がある。人が外を歩いているし、車の音もする。

この理由を考えてみると、周辺のものが動いているかどうかというのは一つ大きな要素なのではないかと思った。
都市の方が思ったより止まっている構築物が多いのかもしれない。ブロック塀や公園の遊具など。もちろん車は早く動くし、人も外を歩いているし、野良猫も横切っていく。ただし、それらは自分とは関係がないし、今後の自分の生活とも関係がないだろう。

しかし、山に生えている木は日光を遮り、薪になったり、生活に関係してくる。自分の生活の一部になっている。

山では森や鳥、鹿などが動いているのを見ることができる他に、植物の密度が高い。都市では土が多く、かつ、その土も変化が少ないような気がする。

以上のような感覚を山では共有できているから、どことなく、「暇だな」という感覚が薄れているのかもしれない。

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