見出し画像

卒業までもう少し

学校前の看板が卒業式モードに切り替わりました。
3月1日の卒業式まで残すところあと3日。
毎年のことですが、この時期は憂鬱な気分で胸がいっぱいになります。
3年前の入学式、まだまだ慣れない制服を着て、少し緊張した様子の新入生でした。入学式で呼名され、大きな声で返事をしてくれました。そこから学校生活を通して少しずつ大人になっていき、顔つきも変わっていきました。その成長スピードにいつの間にか追い抜かれたような感覚すらしたものです。コロナ禍でしたが、少しずつできることも増えていき、思い切り良くいろんな行事もやってみた学年でした。決してイメージ通りに行事ができたわけでもなく、課題もたくさんあることを痛感しましたが、1年の最後に思うのは、そのどれもがやってみて正解であったなということです。やらなければ問題は起こることもなく、波風も立つこともありませんでした。しかし、波風が立たなくては船は前には進まないのです。前年踏襲で毎年同じことを繰り返すような学校にはなってはいけないと思いますし、御殿場西高校の学生ならば同じことを繰り返すような人間にはなってもらいたくありません。伝統は守るものであり、同時に作るものでもあります。絶えずスクラップ&ビルドの繰り返しで、よりよく、より強く、新しい御殿場西を作っていけばいいのです。いい時もあれば、悪い時もある。どちらが欠けても、不十分です。マイナスがあるからプラスが存在できるということをわすれてはいけません。多様な側面があってこそ、学校というコミュニティが作り出されているのです。

さて、卒業式まであと3日。
憂鬱さと、新たな旅立ちへの祝福の気持ちを胸に、3年生の旅立ちの日を迎えたいと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?