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「トランジション ――人生の転機を活かすために」を読んで

とあるコミュニティの読書会で、「トランジション」を読んだ。

自分自身がトランジションのプロセスにいることもあり、この本をじっくり読みたいと思っている中、読書会を企画した。読書会の中では30分程度しか時間を取って読まなかったが、その中で気になる点を書き留めておきたい。

深刻な空虚感

この本では、トランジションの最中(ニュートラルゾーン)に味わう、なんとも言えない感じが、非常によく言語化されていると感じた。

個人的なトランジションにおいてしばしば体験する、まるでなにもかもが宙ぶらりんにされたような感覚は、何かの意味が見いだせれば・・つまり、上間しい目標へ向かう動きの一部であるとわかっていれば、耐えられる。しかし、より偉大で有益な生き方と無関係だとすると、浮遊状態は単に苦しいだけである。(P15)
ニュートラルゾーンの最初の活動あるいは機能は、降伏である。人は空虚感に屈服し、それから逃れようとじたばたすることを止めなければならない。これは容易なことではない。しかし、空虚感がなぜ大切なのかということが分かれば、少しは気が楽になるかもしれない。(P204)

焦らない

そんな中、「焦らない」ことの重要性をこの本は説いている。

私たちの生活の外観はすぐにでも変えられる。しかし、内的にもそれに適応して、生き生きとした人間関係を結び、活発に行動できるようになるには時間がかかる。しかしそれは、何かが動き出すまですべてを中断しなければならないということではない。(P112)

HOLD STILL

最近、別の本でも、刺さった文章があった。それが森田さんの本の中で、「HOLD STILL(その場でじっと立ち止まること)」の部分だ。

立ち止まることは、単に「停止」することではない。いままで深く顧みることのなかった人生の前提条件が揺さぶられるとき、人は立ち止まり、自分でないものの声に耳を傾け始める。(P36)

この部分がとても刺さったのだが、それは、トランジションのさなかでも自分のありようと重なったからだと思う。

そんなこんなで、この今のプロセスを有意義なものにしていくために、明日からもやっていこうと思う。

#トランジション

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