2023鯉戦記 3

 ZOZOマリンスタジアムにてマリーンズvsカープ戦を観戦してきました。妻の友達がチケットを取ってくれるとのことでしたが、会社からでは定時に上がっても到着が19:30くらいになってしまいます。それをお断りしたうえでチケットを取って頂いたら、当日の午後に大手町で仕事が入り試合開始丁度にスタジアムに到着することが出来ました。

 マリーンズの先発は西野。申し訳ありませんが、存じ上げておりません。調べてみると昨年までは中継ぎ中心で、今シーズンから先発、ここまで6勝1敗、防御率2.40と手ごわそうです。初回、菊池が内野安打で出塁するも、西川セカンドゴロで走者が入れ替わり、秋山三振と盗塁失敗でササっと終了です。10球で終わってしまいました。

 カープの先発は床田。こちらもテンポの良い投球で7球で1回が終了しました。2回も両先発の好投でサクッと終了、西野が20球、床田が14球という球数の少なさです。このままスイスイ進んでしまうかと思いましたが、3回田中がヒット、デビッドソンが三振で野間がヒット、菊池が三振で二死一二塁となったところで西川がタイムリー、続く秋山のタイムリーで2点を先制です。その裏、床田はヒットを打たれるも、後続を断ち3回を28球で終えました。

 4回裏、マリーンズ先頭の藤岡がファーストゴロに倒れたかと思ったら、ボールがベースにあたり大きく跳ねてファースト・マクブルームの頭上を越えていき2塁打となります。中村のライトフライで2塁ランナーがタッチアップして一死三塁、続く4番の山口がセンター前にタイムリーを放ちます。しかし、床田は後続をしっかり押さえてくれました。

 5,6回、カープは走者を出すも無得点、6回裏に床田が藤岡にヒットを許しますが、続く中村のピッチャー返しを好捕し、ゲッツーです。いいプレーでした。7回裏一死から野間が内野安打、盗塁、菊池凡退で二死二塁のところで西川です。西川がレフトへタイムリーを放ったところで、マリーンズは投手交代です。代わった坂本が秋山を打ち取りましたが、貴重な追加点を得ました。

 7回裏、マリーンズのラッキーセブンの前にセンターバックスクリーンの下から巨大が風船が膨らみ始めました。どうやら「コアラのマーチ」のコアラのようなのですが、空気がどこからか漏れているのかしっかり膨らまず、立ち上がり切らないまま撤収、しかも撤収しきれずに風船が引っ掛かっているのが良く見えました。これは縁起が悪いですね。

 床田は危なげなく8回1失点でした。球数が100球でしたから完投させるかと思いましたが、9回裏は矢崎の登場です。マリーンズのリリーフ投手2名はリリーフカー、それもベンツで登場でしたが、矢崎はブルペンから歩いて向かいます。この待遇の差は何なのかと思いましたが、太々しく歩く矢崎が頼もしく感じられました。しかし、その矢崎が先頭の藤岡にストレートの四球です。おいおい大丈夫かと思いましたが、中村三振、山口センターフライです。続くポランコはレフトにフラフラと浅いフライを打ちあげます。上手く間に落ちそうな打球をショートの守備固めに入った矢野が背走してダイビングキャッチ、素晴らしいプレーで試合終了かと思いましたが、ギャッチして倒れこんだところで矢野がボールをこぼしていました。タイムリーツーベースとなり1点差です。続く岡がセンターに鋭い当たりを放ち、ヒヤッとしましたが、センターライナーで試合終了です。
 
 マリーンズのピッチャーの構成をよく知らないのですが、ビハインドで登場した2人の投手もいいピッチングしていましたね。打つ方が少し寂しい感じですが、それでも現在首位なのですから、投手力が素晴らしいのだろうと思いました。テンポよく、締まった良い試合でした。
 
 マリーンズの応援が凄いというのは聞いたことがありましたが、外野席では全員が立って応援していました。ジャンプしたり横揺れしたり、ファンの一体感みたいなものが感じられるのかもしれません。楽しそうに見えたので、ついつい相手の攻撃なのにカンフーバットでリズムを取ってしまいました。しかしながら、カープファンも負けてはいません。まず、外野席ですが、ビジター側、カープの応援席の方が席が埋まっていました。終盤になるとマリーンズ応援席も埋まって来て互角と言ったところでしたが、何より驚かされたのが、カープ戦のチケットはセ・リーグの他球団のチケットよりも高いのだそうです。チケットを取ってくれた妻の友達は、前日のマリーンズvsスワローズ戦も観戦しており、その時のビジター席はレフト側の半分くらいだったそうです。カープ戦になるとレフト側が全てカープの応援席になるのですから、単価が上がって、販売数も上がるという、興業としては面白くて仕方がない現象でしょう。それだけ貢献しているのですから、あと一つか二つ勝ち星を頂けないかと思います

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