東京15区ネット討論会 2

 続きです。

 乙武さんは上手ですね。他人の主張を一旦受けれておいて、しっかりと自分の主張を交えてお話を展開されていました。言葉も流暢で好印象だったと思う一方で、憲法についてはちょっと支離滅裂な感じを受けました。飯山さんが「乙武さんは9条改正反対でしたよね?」とズバット切り込んでくれて痛快でした。

 参政党の吉川里奈氏はちょっと喋りが朴訥としていて、それが逆に好印象になるのかもしれませんが、主張が若干弱い気がしました。憲法改正のところで、「参政党は改正ではなく創憲です。」と言ったところが一番目立ったところではないかと思います。

 須藤元気氏も印象が良いように思えました。「唯一の地元」とアピールしており、地元の方には受けがよさそうに思えました。維新の金沢結衣氏はとってもきれいな方で、こんな方が地道にドブ板をやっていると思うと応援したくなってしまいますが、教育無償化には納得いきません。

 飯山陽氏は冒頭から「議員の給料が高すぎる」と論じて盛り上げてくれました。「高くない」と主張する方の中には、「民間の方が稼げる」という方もいらっしゃいましたが、大学を出て公設秘書をやっている方だったり、タレントとして一時的に稼いだ方だったりで、あまり説得力を感じられませんでした。給料が高くても、しかりと仕事をしてくれれば良いのですが、昔の武士の清貧とまではいかなくとも、慎ましく志を高く持つ方になって頂ければこの上ありません。全体的にお話はとっても素晴らしかったのですが、ちょっとお疲れなのか、表情が暗く見えてしまったので、そのあたりがマイナス要素かもしれません。

 全体的には、社会保障に大きく時間が割かれ、安全保障については最後に少しだけという感じでした。憲法改正については8人中7人が賛成。しかしながら、どこまで本気の賛成なのやら分かりません。でも「賛成」と言った方が選挙では有利な空気になっているということでしょう。そして締めでは、どうして江東区から出ようと思ったのかとの質問に皆様応えておりましたが、国会議員としての仕事に行政区ってあまり関係ないように思えました。「江東区を守りたい」って言っている方もいましたけど、国会議員になるというなら分け隔てなく日本を守ってほしいものです。小選挙区に分けて国会議員を選ぶから、地元に利益を誘導しようとするような議員が出て来てしまうので、国会議員を選ぶのに小選挙区というのもどうなのかなと思います。国家の理想像を描いて、それに向かってしっかり仕事をしてくれる方ならどこに住んでいようが関係ありません。結局、現在の複雑な選挙制度は、既存の政党、つまりは自民党が有利なように出来ているのでしょうから、そのあたりにも切り込んでくれる方に投票したいです。いや、私に選挙権はありませんでした。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?