見出し画像

豊かさの感度

最近考えてることで、一般的に日本人は欧米の方々と比べて、食事における味覚に対する感受性が高いと感じます。
さまざまな要素に敏感に反応し、それらを味わい深く楽しんでいるように思います。

例えば、甘味、塩味、酸味、苦味、うま味といった基本的な「五味」はもちろん、辛味や渋味なども含まれます。
さらに温度や脂の質、香りや食感、テクスチャーや口当たり、のどごしなど、食べ物に対する日本人のこだわりは強く、それに対する評価基準や相性のパターンも豊富であると考えます。

そして、それがいわゆる『うまい』を作っています。

これらの感度が日本食の進化を促したと考えられるし、他国の料理と向き合った時にもその思考があることにより、さらなる向上を遂げて、ますます美味しくなる可能性が容易に想像できます。

つまり、この感知や評価の感度があることで、「価値が顕在化し」、「さらなる価値を引き出す」という理解が可能になると考えています。

では、そこから"豊かさ"というある意味で具体性のない領域で同じようなことが言えるのか?

という部分においては一定の議論はあるにしても、そこを語ったり議論する価値は今こそ大いにあるのではと考えています。
また評価軸によっては数値に落とし込むことも可能であると思います。

なにが言いたいかというと、

『豊かの感度がどれくらいあるのか?』ということです。

これを考えることは重要であり、その意識を持つことが大切だと思います。

例えば、街を歩いている時、空間に入った瞬間、家族や友人との時間などに、日本人が味に感じてるほどのあらゆる豊かさの要素に気がついたり評価したり"味わえているか?"それがもたらす意味や変化や感覚からどんなものを得られるか?という部分まで紐付けることができるか、という部分はこれからの社会にとって極めて重要なのではと考えることもできます。
(なぜいまそう思うのかは一旦置いときます)

”うまさ”がどうやってできているか感じるかのように。

”豊かさ”がどうやってできているか感じれる必要があるということです。

更に展開すると、自分の仕事にしている”施術”についても同様です。

『感覚の領域が拡張するか?』

という部分が大きな意味を持つのでは?と考えたのは、施術によって改善やリラックス、強化などはもちろん行われますが、その前提として、症状や身体感覚、精神状態を感知できているか、あるいは感知させることができているか、そして感覚の拡張を促進できているかが非常に重要だと思います。そのような価値を伝えたり拡張していける施術者が結果的に現在活躍しているのだと思うし、今後この要素にフォーカスを置いて施術の価値を更に高めていくという作業は大きな伸び代になると考えています。
最近はもはやこれこそが施術者のこれからの仕事なのでは?とさえ思います。自分にとっての施術に対する一つのゴールなのかもしれません。

これは例えば、ヨガなどにも言えることで、きっかけはなんでもあり得るわけです。

”豊かさの感度”

豊かさの感度を意識すると、日本人の食の繊細さと比較して、豊かさの感度はまだ不十分であるように感じます。本来は日本の独自の豊かさを充分に持ち合わせていると思っていますし、そこに大きなポテンシャルも感じるし、進化の道がまだあるようにボヤッとですが見えています。きっと多くの日本人もそう思っている気がしますが、街や社会を見た時にそれが体現されているようには思えないのではないかとも考えます。余裕がないですよね。
かくいう自分も、まさに豊かさの感度における鍛錬はまだまだ未熟であり足りていない認識で、認知をもっと広げていきたいし、感じていきたいし、評価できるだけでなく、その先になにをアクションしたり行動にできるか?みたいなところまで人生の中で繋げていきたいと考えています。

『とにかく変化していきたい』

まだ見えていない領域を攻めていきたいし強化してもっと成長させていきたい。そのために移動し、そのために会話し、そこから得られる感度と共に仕事を一生懸命に今後も進めていきたい。

豊かさについては今後も深めていきたい。

この記事が参加している募集

#今月の振り返り

13,004件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?