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お盆の慣し(ならわし) 〜先祖供養は自己認知と自己実現と感謝のため〜

Like a rolling stone 8月25日放送分要約です。
どんな番組かと言うと、こんなことをお話ししています。
DJたむたむです。みなさまいかがお過ごしでしょうか。
「言葉が人を作る」とは良く言ったもので、自分の思考は全て言葉でできていますね。自分の思考を表す言葉をポジティブにすると、当然ながら思考はポジティブになります。思考がポジティブになると思考の中で編み出された発言もポジティブになります。自分自身が日常からポジティブを選ぶ事ができると、悩んでいたり不安を抱えていたりしても気持ちが楽になると思います。

さて、8月も終わりに差し掛かって来ました。
日本では8月は様々なことを考えるきっかけになる月でもあるかと思います。元々、お盆と言う行事があり、そして終戦記念日があるので、亡くなった人のこと(故人)や先祖についてふと、考えてしまうのではないでしょうか。
僕自身は何を隠そう、お墓を売る仕事をしていますのでお盆の時期までがいわゆる繁忙期と言うものです。
お盆ってそもそもどんな行事でどんな意味があるかと言うことは知っているようで深く知らない事が多いなと思ったのでいろいろ調べてみました。
ちなみに僕が働いている山崎石材は北海道滝川市にありますが全国どこからでもお墓の相談ができます。デジタルの時代はすばらしいですね。

お盆の起源

諸説いろいろありますが西暦800年ごろからと言われています。
道教からの影響もあると言われていますが、仏教では太陰歴(旧暦)の7月になると地獄の釜が開くと言われ、帰る家がある死者は自分の家に帰ることができると言われています。
お墓はその出入り口となります。そして、家での居場所は仏壇になるので、お墓を掃除して仏壇に御供物を置いて、先祖に感謝と報告し、今年であれば13日から16日の間に一緒に過ごすと言う慣しになっています。地方によっていろいろと違いが見ることもできます。
ディズニー映画「リメンバー・ミー」はこのようなことをとてもイメージしやすいように作られています。
ちなみに、7月は三元節の中元に当たるとされていて、僧侶たちの休息の時間のようです。この時に、先祖や僧侶たちへ御供物をあげると言う習慣が、現代では世話になった人に物を送るお中元としての風習が残りました。

お盆の時期

明治政府になって以降、7月の行事だったお盆は8月が主になりました。地方によっては7月中旬くらいをお盆としています。7月のお盆は旧盆と呼ばれたりしています。明治時代に農家が多かった時代では、7月が繁忙期だったため8月になったと言われています。現在、7月7日は七夕ですが、元々は「棚幡」と言う、お盆のための専用の棚に笹や幡を供える日となっていました。お盆の始まりを告げるイベントと言うことですね。
お盆の終わりのイベントは「盆踊り」です。言い伝えによりますと、お盆の始まりに地獄の釜が開いていても帰る家のある霊たちが地獄に行かずに済んだ喜びを表現したと言われています。先祖のことを覚えて供養することは霊たちにとってとても大切なことなのですね。

先祖供養ってなんだろう?

先祖供養って言葉を聞いたことがありますか?言葉は聞いたことあるけど実際にどんなことをしたら良いのかわからない人が多いかと思います。実際に僕自身もお墓の仕事をするまではいまいちピンと来ませんでした。お墓の仕事をするようになって少しずつ自分なりに考えた結果、自分なりの答えにたどり着きました。
先祖とは、一般的には面識のない縁故のある故人を先祖という括りにすることが多いですが「先祖供養」として使う場合の先祖は自分の知っている故人も含むこととしましょう。
供養とは、「感謝」と「意思表明」をする場であるのかなーと思います。ある意味では全人的教育の一つとでも言うのでしょうか。
今の自分があるのは、先祖たちのおかげでいるということ。そして様々な財産(家族や農家が多かった時代では土地や作物や家など)を残してくれたことに感謝をします。そして、現在の家族や自分たちの状況を知らせ、これからの歩みや目標や夢を伝え、天からの守護を願うのが先祖供養にあたるのではないかなと思います。
もちろん全ての事柄に科学的根拠がある訳ではありませんが、自分が発した言葉に思いが込められていればきっと先祖は守ってくれているのではないでしょうか。いや、先祖の守護があり良いことが起こると脳が勝手に思い込みます。守ってくれるから大丈夫、と自分に自信もつくことでしょう。
良いことがあったら先祖の守護だと感謝し、悪いことがあれば日頃から謙虚に人のためになることを行い徳を積もうと考えられるようになれば、御加護の良いサイクルになるかと思います。高慢にならず感謝の気持ちを持って生きることを教えてくれるのが先祖供養の教育的な要素です。



お墓の意味とは?

自分より上の世代の人たちがお墓を大切にして、お墓参りに行っているからきっとお墓は大事な物なんだと感じている方も少なくないと思います。
先述の通り、お墓はあの世とこの世を結ぶ入り口となっていると考えることができます。
お墓には現世で生きた記しとして、名前が彫刻されていることが多いです。
そして現世での最後の形としてお骨という姿でお墓に埋葬されています。
自然の中で淘汰されないように、腐ることのない石に記録を残すということは世界中で行われてきました。自然物を使って亡くなった人を祀るというのは、いにしえからの人々の習慣だったのですね。
お墓にいくと、自然と故人との思い出が蘇ってくると思います。故人のことを日常生活ではなかなか意識をすることは少ないでしょう。ただ、日常生活とは切り離されたお墓という場所では、なんとも言えない自然の中にあるスピリチュアルな感覚に伴って、過去のいろいろな出来事が思い出されてくると思います。亡くなった人との思い出というのは、過去の自分と合わせてくれることにもつながります。その時どんなことを考えて生きていたのかを思い出すと今を生きる自分に足りない心や忘れていた初心が蘇ってくることもあるでしょう。
そういう意味いうと墓石というものは、故人の生きた証を残しておくだけのものではなく、故人との思い出も詰まっている記憶装置であるということができます。
人は、物理的に死んだ後に記憶から忘れ去られるともう一度死ぬから、二度死ぬ。というようなことを耳にしたことがある人もいるかもしれません。
僕の考えられる範囲でもこのようなことがあると思います。だからお墓を大切にしなさいと言われてきていたのでしょう。

ちなみに、

僕自身の祖父母はまだ全員健在なので、お墓の仕事をするまでは一度もお墓参りに行ったことがありませんでした。
実際に自分の先祖の墓を見てみるとなぜかとても親近感が湧きました。彫刻されている名前の人々が自分を構成している一部なのだと思うと、ただただありがとうという言葉が漏れていました。
お墓が思い出を引き出すという話がありました。実際、お墓に刻まれていた人のことを祖母に尋ねると、鮮明な記憶が蘇ったのか、詳細な生い立ちまで教えてくれました。
お墓に彫刻されている文字から家系図も作ることができるのでもし興味のある人がいたらやってみてください。
長くなってしまいましたが最後まで読んでいただいてありがとうございます。
僕が働いている場所、山崎石材はこんなところです。
ご興味ある方はご連絡ください。

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