松田貴士(まつだたかひと)
1週間(火曜から月曜)に起きた審判に関連する出来事・ニュースを、独断と偏見でピックアップ。 「審判関連のニュースを常に確認しておきたい」 という方にはピッタリ。
実際に起こった判定の検証を行います。
種類・判定基準・最新情報を完全解説!
2024年からMLBで採用されたブロッキングベースについて、ルールの解説および映像を使って実際に起きたプレイを解説しています。
基本的なものから実践的なものまで、難易度さまざまなルール問題集。
いつも私のnoteを読んでいただいている皆様、ありがとうございます。 また初めてお目にかかる皆さま、はじめまして。 元アメリカ・マイナーリーグ審判員の松田貴士です。 私の生い立ちや審判歴などについて詳しくは↓をご覧ください。 週刊マガジン来週火曜日より定期購読マガジンを配信開始いたします。 内容は、1週間(火曜から月曜)に起きた審判に関連する出来事・ニュースを、独断と偏見でピックアップ。 「審判関連のニュースを常に確認しておきたい」 という方にはピッタリ。 一週
今週のプレイどんなプレイだったか 1アウト、走者三塁。 打者が浅めの左中間に高いフライを打ち上げました。 三塁走者はタッグアップで本塁に向かいます。外野手も本塁に送球。 この画像(↓)が一番早い段階で確認できるホームプレート付近の様子。赤丸で囲んだのが送球の位置。 捕手はコリジョンルールの適用を避けるためにも、まず本塁の前からスタートしなければなりませんが、この段階ですでに送球が逸れていることに反応し、本塁の前から三塁ファウル地域に動いています。 一方で球審は、三・
今回の記事では、2024年4月14日のメジャーリーグ、ガーディアンス対ヤンキースで起きた投球モーションを検証していきます。 ※「どのルールに違反している可能性があるか」の「投球動作の中止」の項において、走者なしにおける「正規の投球姿勢」に則らず投球をした場合、「反則投球になる」としていましたが、誤りで「ペナルティはなく、タイムをかけてやり直させる」が正しいルール適用になります。大変失礼しました。 当該プレイ場面は2回裏、ノーアウト、走者なし。 カウント0ボール、2ストラ
今回の記事では、2024年4月13日の東京ドームでのプロ野球の試合で起きた「観衆の妨害」に関わる判定について、検証していきます。 当該プレイ8回裏同点の2アウト、走者一・二塁。ファウル地域にフライが上がりました。 三塁手が観客席付近まで打球を追って捕球しようとしたところ、同時にそのファウルボールを捕球しようとした観客が打球に触れたため、守備行為が妨げられてしまいました。 判定 当該である三塁塁審は「観衆の妨害」には当たらないとし、ファウルとしました。 ルールの根拠
今週から選抜高等学校野球大会が開幕しました。私事ですが、私が卒業した八幡浜高校は私が入学する直前の第76回大会に出場しました。もう20年も前の話ですが、入学して甲子園に出た先輩たちと同じグラウンドで練習できることがうれしかったのは今でも鮮明に覚えています。 さて、今回この記事を書こうと思ったのは、タイトルの通り、日本の学生野球の素晴らしさを、日本の外に出た私の目線から皆さんに知っていただきたいと思ったからです。 アメリカの学生野球高校野球 アメリカにも高校野球はあります
まず冒頭にお断り致しますが、この記事は判定を下した当該審判員を批判する目的のものではなく、あくまでルールブックおよびマニュアルを用いて当該プレイを検証し、ルールに関する知識を広めてより多くの方々に野球の観戦を楽しんでいただくことを目的とします。 当該プレイ昨日の全国高校野球選抜大会、熊本国府対近江の試合でこのようなプレイが起きました(↓)。 場面と判定 同点の8回表、1アウト走者一・三塁で攻撃側チームがスクイズを試みるも、空振り。三塁走者が飛び出す形となりました。 捕
私の記憶が正しければ、5年ほど前にNHKの『球辞苑』で取り扱われて注目を集め、2021年に現楽天の田中将大投手がニューヨーク・ヤンキースから復帰した際に再び話題となった「フレーミング」が、またまた日本で脚光を浴びているとの情報を耳にしました。いろいろ調べてみましたので審判目線で解説させていただきます。 概要定義 MLBの公式サイトによれば、フレーミングとは、 続いてその数字がいかに重要か、例を挙げて記しています。 フレーミングの数値をはじき出すのには原則的に”シャドー
今回はみなさんにご報告があります。 みなさんご存じのとおり、すでにメジャーリーグのスプリングトレーニングは数週間前から始まっており、このぐらいの時期からマイナーリーグのスプリングトレーニングも対外試合が開始されます。いつもならそろそろシーズンに向けて支度を始めることですが、今年は少し違った春先を過ごしております。 2012年からメジャーリーグの審判員になることを夢見て、米国マイナーリーグでプロの審判員としての活動をしてきましたが、昨年いっぱいでそのキャリアを終えることとな