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日本で一番詳しいロボット審判(ABS)解説②

先日の記事では、ABS(Automated Ball-Strike System)こと”ロボット審判”の導入に至るまでの経緯と、その運用におけるストライクゾーンの定義について解説しました。この記事では運用方法の続き「チャレンジ」について、ABSにおけるハードウェアの側面、問題点を解説してまいります。


チャレンジ

概要

マイナーリーグではメジャーリーグへの編入に伴い、レギュラーシーズン中は原則として月曜日を移動日とし、火曜日から日曜日にかけてを1シリーズとして同一チームの対戦カードとします(以前まではリーグによってシリーズの試合数は3試合から5試合で、シリーズ最終日を移動日としていたため月に試合のない日は3日ほどでした。)

トリプルAでは、火・水・木曜日を「フルABS」、金・土・日曜日を「チャレンジ」と定め、シリーズを機械の判定だけに任せる日とチャレンジを採用する日で二等分しました。理由は、選手やファンからの意見をまとめて将来的にどちらを採用するかを決めるためです。

手順

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