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『見せたかった本当の自分』。サガン鳥栖の攻守の要・福田晃斗が見せる30歳の輝き。

30歳。サッカー選手においては決して若くはないこの年齢で、『本当の自分』を目一杯ピッチ上で表現できている男がいる。

サガン鳥栖の攻守の要・福田晃斗。

彼は今、8年近く刻んできたプロサッカー選手としてのキャリアの中で、一番充実した時を迎えている。

「安藤さん、俺、今年はやりますよ。今年に懸けているんで」。

この言葉は今年1月に彼から受け取ったものだ。

1月上旬に都内某所でアルビレックス新潟の早川史哉の結婚式が行われた。そこで僕と彼はなんと同じテーブルの隣同士となった。そのテーブルには千葉ちゃんこと千葉和彦もいて、かなり面白いテーブルだった。

僕は彼を四日市中央工業時代から取材をしており、最初は少し照れもあったが、時間の経過と共にいろんな話ができた。

ちょうどこの時、昨年まで1年半のシーズン過ごしていたアルビレックスから、2015年に加入(特別指定を加えると2013年シーズンからプレー)し、2019年までの5年間プレーしたサガン鳥栖へ完全移籍することが決まっていた。

「新潟での1年半は本当に僕のなかで財産でした。もう感謝しかないです」。

彼はしきりに新潟での感謝を口にしていた。その真意こそ、冒頭で触れた『本当の自分』に到達できたきっかけがこの新潟で生まれたからだった。

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