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Project design by Draft design for Business design. 現代アートと鹿島アントラーズが好きです。

マガジン

  • Draft Design & Project Design

    理想のゴールを仮構する「ドラフトデザイン」と、ゴール実現の道筋を描く「プロジェクトデザイン」。振り子のように行き来しながら理想を実現するこの二つの相補的な概念について、実践する手法やその価値について考えていきます。

  • 鹿島アントラーズについて考える

    超不定期更新。twitter(現X)に書くには長くなりすぎたコメントを記事にして供養するだけの場所です。

最近の記事

#04 プロジェクトを「管理」してはいけない

管理することの意外な弊害#02で、「プロジェクトマネージャーなど、プロジェクトをリードする者の最大の仕事は、その共通の目的となる『プロジェクトの北極星のようなゴール=終わり』を示すこと」と述べたが、プロジェクトマネジメントといえば「しっかりきっちり管理すること」というイメージを持っている人もいるだろう。 もちろん、管理は大事だ。しっかり管理すればするほど、プロジェクト失敗のリスクを低減させ、プロジェクト成功の確率を高められるように思えるかもしれない。 しかし一歩引いた目で見

    • #03 理想のゴール像を実現する基本プロセス

      今回は、「ドラフトデザイン」と「プロジェクトデザイン」の二つの概念がどのように相補的に作用し合うのかについて掘り下げていく。 ドラフトとプロジェクトを更新しながら未来を引き寄せるドラフトの出番は最初に理想のゴール像を描くだけではない。理想から逆算し、設計したプロジェクトを実行する中で、ドラフトは様々な形で何度も繰り返すことになる。 プロジェクトが進行するに伴い、日々刻々と状況も移りゆく中で、理想のゴールイメージも当初のものから徐々にその輪郭を確かに、あるいは姿を変えていくだ

      • #02 「ドラフトデザイン」と「プロジェクトデザイン」

        前回、理想のゴール像の仮説をドラフトとして提示すること、物事の理想の「終わり方」を思い描くことを「ドラフトデザイン」、そしてドラフトとして描いた理想のゴール像から、現在に向かって実現の道筋をプロジェクトとして組み立てることを「プロジェクトデザイン」と定義した。 今回はこの二つの概念について、もう少し掘り下げて考えていきたい。 理想のゴールを仮構する「ドラフトデザイン」なぜゴールが描けると、前向きなエネルギーが生まれるのだろうか? ゴールを描き「終わり」を設定することで、そこ

        • #01 はじめに

          「プロジェクトデザイナー/ドラフトデザイナー」という肩書きTakramというデザイン・イノベーション・ファームで、「プロジェクトデザイナー/ドラフトデザイナー」という肩書きで働いている。どちらも聞き慣れない職種だと思うが、それも当然だろう。 入社した当初は「ビジネスデザイナー」という肩書きで始めたのだが、Takramでは個々人がプロフェッショナルとして既存領域を越境・拡張し、新たにカテゴリメイキングすることを推奨していることもあり、自ら「プロジェクトデザイナー/ドラフトデザ

        #04 プロジェクトを「管理」してはいけない

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        • Draft Design & Project Design
          4本
        • 鹿島アントラーズについて考える
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        記事

          岩政監督の「4-4-2回帰」の先に未来はないのか?

          2023明治安田生命J1リーグ 第11節の札幌戦は、苦しみながらも優磨の4戦連続ゴールを守り抜き1-0勝利。これで岩政アントラーズは3連勝となり、順位も8位まで上げてきた。 上向く調子を喜ぶサポーターがいる一方、「4-4-2に回帰するなら大岩・ザーゴ・相馬・レネでもよかったじゃないか、このサッカーを続けても未来がない」というコメントもちらほら見るが、個人的にはそうは思わない。 スタートポジションの形こそ同じ「4-4-2」かもしれないが、「それしかできない」のと「それを選ん

          岩政監督の「4-4-2回帰」の先に未来はないのか?

          エヴェラウドはなぜ輝けなかったのか?

          タイトルを誓った今年も無冠に終わってしまった鹿島。 今季の最も大きな誤算のひとつがエヴェラウドであることに異論はないだろう。 実はターゲットマンよりフィニッシャー4月に戦線離脱してから最後までコンディションが上がらなかったという見方もあるが、最大の要因はやはり彼の「使い方」にあると思う。 昨シーズンのエヴェラウドのゴールを見返してみると、対空時間の長いクロスからのヘッドや、相手DFを引きちぎってのミドルなど、「スペースがあり、前を向けている」シーンが多い。 また、ゴール前で

          エヴェラウドはなぜ輝けなかったのか?

          鹿島アントラーズ 2021→2022シーズンに向けて

          2021シーズンの結果清水との開幕戦を1−3の逆転負けで落としスタートに躓くと、8節で2勝しか挙げられず15位に沈み、ザーゴ監督を解任。後を継いだ相馬監督が最終的にJ1リーグ4位でACLプレーオフ出場権獲得の可能性を首の皮一枚残すところまで追い上げたものの、タイトルを誓ったチーム創設30周年のシーズンとしては失敗と評価せざるを得ない。 相馬監督も今シーズン限りで退任が決まっており、2020シーズンから取り組んできた「建て替え」は明確に失敗・後退した。2022シーズンはまたリ

          鹿島アントラーズ 2021→2022シーズンに向けて