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動物学的観点から見ても内の2、3番手こそ勝利への最短ルートだ

今年の有馬記念も枠順抽選が公開で行われる。ヤンキースの田中将大投手がジェンティルドンナを最初に引き、ジェンティルドンナ陣営は2枠4番を選択した昨年のドラフト制と違い、今年は単純に抽選で枠順が決定されることになった。昨年のシステムは画期的であったにもかかわらず、1度きりで終焉を迎えることになったのは、公正競馬を謳う日本中央競馬界にとって不都合な真実が表面化してしまったからではないだろうか。なんて書くと誤解を招くかもしれないが、つまり、枠順の重要性を誰よりも関係者は熟知しており、そしてまさにその通りの結果に終わったことで、枠順こそが現代の競馬のレースにおける勝ち負けを決してしまうことを、競馬ファンに広く知らしめてしまったということである。

なぜジェンティルドンナ陣営は2枠4番を選んだかというと、勝つための基本ポジションである内の2、3番手を走ることができるからである。基本ポジションの概念を説明するためには、動物学の観点にさかのぼらなければならない。長くなるが、競馬というスポーツを理解するためには必要なので、ぜひ引用させてもらいたい。

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