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弥生賞が皐月賞に直結しにくい3つの理由とは…?

3歳の有力馬たちがこぞって弥生賞をステップレースとし、皐月賞から日本ダービー、菊花賞へと続くクラシックロードを駆け抜けた時代があった。皐月賞と同じ舞台設定で行われる弥生賞が本番前の試走として最も相応しいと考えるのは、当時としては当然のことであり、弥生賞を勝つような馬がその世代の中でも一歩抜きんでた力を持つ存在であることは、誰の目にも明らかであった。たとえば、ウイニングチケットやダンスインザダーク、スペシャルウィークなど、のちにクラシックレースを勝ち、種牡馬としても活躍した名馬たちである。

しかし、ここ15年ぐらいの間に、その傾向は大きく変わってきている。弥生賞に有力馬が集中しなくなり、いつの間にか、弥生賞の勝ち馬もその後の大きなレースで活躍することが少なくなった。なぜ有力馬が弥生賞に向かわなくなったのか。端的に言うと、皐月賞につながりにくいからである。前述した名馬たちだけを見ても、皐月賞を勝った馬はいない。クラシック本番の第一弾である皐月賞と直結しにくいステップレースを、あえて選択する理由はないだろう。

それでは、なぜ弥生賞が皐月賞につながりにくいかというと、以下の3つの理由が考えられる。

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