東京マイル攻略の鍵「中山芝千八の実績にだまされるな」

ヴィクトリアマイルの出走登録馬の中にその名前を見て、嬉しく思ったのも束の間、ホエールキャプチャは左前脚に不安を発症してしまい、現役を引退して生まれ故郷の千代田牧場に戻ることが決まった。ホエールキャプチャは今年で7歳、ヴィクトリアマイルへの出走はこれで4年連続となるはずであった。4歳時にヴィクトリアマイルを制してから、その翌年もハナ差の2着、昨年は4着と年齢を感じさせない走りを見せていただけに残念である。ヴィクトリアマイルは、トップクラスの古馬牝馬ができるかぎり長く競走生活を送るための目標となるべく新設されたG1レースであり、ホエールキャプチャのような馬こそが活躍するに相応しい舞台である。

ホエールキャプチャは象徴としてだけではなく、ヴィクトリアマイルというレースの特徴を示唆してくれた馬でもある。2012年、ホエールキャプチャがヴィクトリアマイルを完勝したとき、呆気にとられた競馬ファンも多かったはず。牝馬のクラシック戦線では惜しいところで勝ち切れなかったホエールキャプチャが、いとも簡単にヴィクトリアマイルを勝利してしまったからだ。しかも、その前走の中山牝馬Sでは見せ場なく5着に敗れていただけに、余計にそう思えた。

中山牝馬Sが行われる中山競馬場の芝1800mは、スタミナを問われるコースである。違和感がある人は、上がりの速い競馬にならないコースと解釈してみてほしい。中山競馬場の芝1800mは、コーナーを4つ回る、内回りのコースであり、上がり3ハロンが35秒~36秒も掛かる競馬になりやすい。道中で持続的に脚を使わされるため、ホワイトマズルやオペラハウスを代表とするヨーロッパ型のスタミナ血統が強く、反対にサンデーサイレンスの血を引く、スピードに長けている瞬発力タイプは苦手とする。重馬場や不良馬場になってしまうと、その傾向はより一層強まる。スピードや瞬発力とは正反対の要素である、スタミナと持続力が求められる舞台ということだ。

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