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一口馬主になることで馬券の見方も変わる【超・馬券のヒント】第57回

私が競馬を始めてから20年以上の歳月が流れ、アウトサイダーとして競馬をたしなんできたからこそ、競馬の世界の移り変わりを外側から見つめ、競馬ファンの楽しみ方の変化を身体で感じるようになった。日本の競馬の世界は、馬券全盛だった時代から、(特にコアな競馬ファン層を中心として)一口馬主という独特の形を取って馬を所有して走らせる時代に移り変わりつつある。その流れはこれから加速し、さらにその中から生産にたずさわる者たちも出現するだろう。馬券→(一口)馬主→生産という競馬の楽しみ方のステップを、私たち日本の競馬ファンも一歩ずつ踏み出しつつある。

遅ればせながら、私も昨年に入ってようやく一口馬主を始めることにした。友だちを誘いつつも自分はやらないという矛盾を繰り返してはや20年が経ってしまったが、ついに私もクラブに入会し、サラブレッドに出資することに決めた。これといった明確な理由はない。機が熟したということでもない。勢いというか何というか、タイミングが合ったということであろう。私が生まれて初めて出資した馬は、ヒカルアマランサスの2番仔であるクインアマランサス(父キングカメハメハ)。今年夏のデビューを目指し、順調に育成が行われていると聞く。クラブから送られてくる状況報告のメールに一喜一憂している今日この頃である。

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