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アートde対話 と きく稽古

「アートde対話」という小さなワークショップを開くことに挑戦し始めたゆきのさんとわたし。まさにドキドキワクワクのスタートだった。信頼するスーパーバイザーに伴走していただいて、色々と教えていただきながら、念入りに準備をした。参加者の一般公募はせず、友人知人に声をかけるスタイルにした。そして7月8月に1回ずつ、90分のオンライン・ワークショップを開催した。

とにかく、面白かった。うまくできたかと問われれば、そんなことは全然ない。色々と反省点は山盛りだ。未熟だなぁと思うことばかりだ。だけど、そういった反省のすベては、やってよかったなぁという確かな土台の上に載っている。コンビを組んでいるゆきのさんには、感謝しかない。

さて、次回9月のワークショップは、わたしがファシリテーターを担当する番だ。プログラムの基本的な流れは、簡単な自己紹介やウォームアップ(ゲーム)の後に、それぞれのちょっとした体験談を話してもらい、そのエピソードを即興劇にして、みんなで感想を話す、というものだ。

プログラムそのものは比較的シンプルだが、準備が難しい。当日、どんなエピソードが語られるかわからない。即興劇も感想を語る時間も、どういう展開になるのかが事前に予想できない。ファシリテーションも、まさに即興だ。スーパーバイザーと仲間がいなかったら、とてもじゃないけどできなかったと思う。ご縁をいただいたことに感謝せずにはいられない。

ワークショップで何が起きるのか予想できない以上、できる準備は限られている。本質的な準備は、やっぱり、参加者が語ったことをどのように聞くか、どのように応答するのか、を深めていくことだろうか。しかし、残念ながら、わたしはその辺りの自信がない。”きく”ということを、どうやって練習を重ねたらいいだろうとゆきのさんに話したら、なんと「わたしと一緒にきく練習します?」と言ってくれたのだ。もう本当にうれしかった。そこで早速、二人で「きく稽古」を始めることにした。

もちろん、「きく稽古」をしたところで、すぐに何か変化が生じるわけではないことは百も承知の上だ。準備という点では、9月のワークショップに間に合うはずもない。だけど、そういう地道な積み重ねをしたかった。ワークショップをやりながら、同時並行で「きく稽古」をする。その歩みは、絶対に楽しいに違いない。

そもそも「うまくきく」なんてものはあるのか?「きけてる」とか「きけてない」とかって、何を指しているのか?対話するってなんなのか?そんなことを、「きく稽古」をしながら、じっくり考えられたらいいなぁ。












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