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都会からお嫁に来た奥さんの顔を装っています

毎年、確実に雪が降り積もる地域に住んで
います。
子どもの頃はもっと積雪が多く、
「今年は(屋根の)雪下ろし、1回で済んで
 良かったね」
が小雪を喜ぶ言葉でした。



今年は雪下ろしの心配もなく、玄関、
カーポート前の雪かきだけで済んでいます。
それも頻繁ではなく、ありがたや~です。



雪国に生まれ暮らして50余年、
生粋の雪国のひとのわたしですが、


「わたし、雪には慣れてなくて・・・
 雪のないところからお嫁にきたもので・・・」


という顔を装っています。



というのは


雪国の人間は、コンクリート、アスファルトが
出るところまできっちり搔きます。
四角四面にきっちり搔きます。
それはそれは、きれいに雪を掻きます。
きっちり搔くことで次の雪が降ったとき、
晴れたときに積もりにくく、溶けやすい
ですから。



わかってはいるのです、
そうしたいと思ってはいるのです、

でも、よっぱらになってしまうのです、
まあ、これくらいで勘弁しておこう、と
思ってしまうのです、


なので、わたしの雪かきの跡は、でこぼこの
まだらです。


お隣の奥さん・・・きれいです、
お向かいの奥さん・・・きれいです、

旦那さんの手直しいりません。


帰りの遅い旦那さんのために、先に帰ってきた
奥さんみんな一生懸命です。



あと50年くらい暮らしたら、雪国のひとの顔に
なるかも知れませんが、わたしは都会の顔を
して、まだらな雪かきをほどよい手抜きで
続けます。



都会からお嫁に来た奥さんの顔・・・って、
そういう表現が田舎者ですよね~~、
そんなこと言っているのが楽しい雪国の
暮らしです。



うちの旦那さん、きっちり、しっかり
アスファルトを出してきてくれました。


ありがと~



この言葉は、きっちり、しっかり伝えます。






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