たかこそうそう

ちいさなこどもたちと過ごす毎日を続けて30余年。 その間に母が認知症になり、看取りまし…

たかこそうそう

ちいさなこどもたちと過ごす毎日を続けて30余年。 その間に母が認知症になり、看取りました。 わたしのちいさな世界を言葉に残してみようかな。。。 そんな思いで始めます。

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たかこそうそうと申します(^^♪

どうしてわたしが たかこそうそう になったのか? 少しおはなしさせてくださいね。 ちいさなこどもたちと関わる毎日を続けて30余年。 そんななかで出会った成長のゆっくりな、はずかしがり屋の男の子。 「たかこそうそう」・・・その彼がわたしのことを初めて名前で呼んでくれました。 せんせいではなくそうそう・・・?? 同僚がその理由に気づいてくれました。 「そうそう、それでいいんだよ」 「そうそう、だいじょうぶ」 「そうそう、できたね」 わたしと彼のやりとりをそばで見ていた同僚

    • おばあちゃんが褒めてくれるから

      わたしが子どもだったとき、隣はおばあちゃんの 家でした。おじいちゃんもいましたが、 ❛おばあちゃんち❜ と呼んでいました。 あるあるですね! わたしが赤ちゃんだったころ、母は仕事をしてい て、日昼は、おばあちゃんが見てくれたそうです。 とってもよく眠るいいこだったそうです。 「たかこそうそうはいいこだ」 いつもおばあちゃんは、わたしのことを褒めて くれたそうです。 母が言っていました。 「だって、夜は起きているのですもの」 おばあちゃんちは、お店屋さんでした。 ノ

      • おとなが大好きな子になりました!

        子育て支援の広場でお仕事しています。 保育園でお仕事していたときは、3月は卒園式が ありますので、別れと旅立ちの季節でした。 子育て支援センターでお仕事するようになり、 ここにも出会いと別れがあることを知りました。 リピーターの多い広場です。 初めての利用の方には、 「待っていましたよ」 と、あなたに会えて嬉しいです、の気持ちを 伝えています。 2回目の方には、 「また会えて嬉しいです」 と、再度、遊びにきてくれたことへの感謝を 伝えています。 3回目以降の方

        • いいところ いいところ、そう言い続けた彼女とわたしの物語

          子育て支援の広場でお仕事しています。 自分よりも20歳若い人とお仕事しています。 今、改めて年齢差を思い返し、驚いています。 いつのまにか同級生と過ごすような氣持ちで 毎日を過ごしていたことに氣づきました。 それほどに彼女との日々が心地良かったと いうことでしょう。 わたしはこの街で生まれ、この街で育ちました。 別の街に住んだこともありましたが、その後また この街に住み、子育てをしてきました。 彼女は別の街で生まれ、別の街で育ちました。 仕事をするようになり、この街で

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        たかこそうそうと申します(^^♪

          母を想う⑫なんでもあるよ・・・のかばん

          明治のチェルシーの製造が終わることを知りました。 はっと想い出がよみがえりました。 電車に乗って遠くのデパートにお出かけ。 子どもの頃のわくわく特別な日。 1時間以上、揺られていたと思います。 父は長い買い物に付き合うのが苦手でしたので、 女子だけで出かけていました。 隣町の駅を過ぎるころだったのかな、と 思います。 「なめる?」 と、かばんから出てくるのは、決まって チェルシーでした。 家にいるときには出てこない特別なあめでした。 お出かけ用のあめでした。 「箱に

          母を想う⑫なんでもあるよ・・・のかばん

          母を想う⑪ひとりだけれどひとりじゃない・・お雛様の思い出

          幼稚園の先生になり、一人暮らしをすることに なりました。 30余年前のことです。 引越しは3月1日でした。 同じ県内ではありましたが、自宅からは通えず、 幼稚園近くのアパートでした。 引っ越し当日、父、母、そしてトラックを持って いた父の友だち、4人で出発しました。 わたしは初めての一人暮らし、そして、憧れの 幼稚園の先生になれたことへの大きな期待と 不安を胸に父の運転する車に乗っていました。 新しい道路のできた現在よりも遠く、車で2時間 近くかかりました。 荷物を運びこ

          母を想う⑪ひとりだけれどひとりじゃない・・お雛様の思い出

          そのまま、そのまま、ありのまま

          ちいさな街の子育て支援の広場でお仕事ささせて もらっています。 ちいさなちいさな街ですが、北は北海道、 南は沖縄まで、出身地の違うママが たくさんいます。 県としても広く、隣接している県も多いので、 同じ県内の中でも風習や文化、ことばの違いが あります。 異文化交流の場でもありますね。 ・・・これは、だいぶ大げさ。。 遊びに来てくれるママたち。 「今、どのくらいですか?」 「6ヵ月です」 「うちは、8ヵ月です」 そんなことばのやりとりから、少しづつ交流が 広が

          そのまま、そのまま、ありのまま

          悲しみと絶望を越えたキセキの指輪のものがたり

          結婚式を挙げました。 晴れの特異日とされる秋晴れの日、 お姫さまにしてもらいました。 幸せいっぱいでした。 新婚旅行に行きました。 6泊7日で組んだ旅行。 嫁ぎ先の祖母が 「7日帰りは縁起がよくない」 と言って、7泊8日になりました。 幸せいっぱいでした。 朝、目覚めると私たちの新居。 嫁ぎ先の2階の部屋でした。 幸せいっぱいでした。 ゆっくり目覚めて、遅い朝ご飯を食べました。 嫁ぎ先の母が朝寝坊の私たちの分も 用意してくれていました。 3世代同居で主人の弟も一緒に暮ら

          悲しみと絶望を越えたキセキの指輪のものがたり

          「褒めあお~!」「そうそう、褒めあいましょ~!」

          20年くらい前のこと。 0歳から2歳の子どもたちのクラスを5人の 職員で受け持っていたときの話です。 行事の準備や書類、日々の仕事が立て込み、 どこか気ぜわしい、そんなときだったと思います。 やさしいことばの行きかう職員同士でしたが、 忙しさで口数が減っていたときだったのかな、 と振り返ると思います。 子どもたちが昼寝をしている横で、わたしたちは お家の方との大事なやりとりとなる連絡帳の記入 をしていました。 それぞれ集中して、一生懸命に書いています ので、しーんと静まり

          「褒めあお~!」「そうそう、褒めあいましょ~!」

          都会からお嫁に来た奥さんの顔を装っています

          毎年、確実に雪が降り積もる地域に住んで います。 子どもの頃はもっと積雪が多く、 「今年は(屋根の)雪下ろし、1回で済んで  良かったね」 が小雪を喜ぶ言葉でした。 今年は雪下ろしの心配もなく、玄関、 カーポート前の雪かきだけで済んでいます。 それも頻繁ではなく、ありがたや~です。 雪国に生まれ暮らして50余年、 生粋の雪国のひとのわたしですが、 「わたし、雪には慣れてなくて・・・  雪のないところからお嫁にきたもので・・・」 という顔を装っています。 というのは

          都会からお嫁に来た奥さんの顔を装っています

          何年たっても忘れられない花束のプレゼントの思い出

          今から30年以上前の話です。 保育士という言葉はなく保母さんと 呼ばれていた頃、わたしは20代のかわいい 先生でした。 自分で言っちゃあいけませんね・・・ 周りを田んぼで囲まれたのどかなのどかな保育園 でした。 野菜を持ってきてくれるおじいちゃんがいたり、 漬物を持ってきてくれるおばあちゃんがいたり、 畑で育てた花もたくさん届きましたっけ。 100人ほど子どもたちはいたのですが、 ゆったりアットホームな保育園でした。 そういう時代でもあったのだと思います。 卒園式のこ

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          娘の受験票をなくすって…嘘みたいなホントの話

          かれこれ10年前、我が家の娘の高校受験のときの話です。 午後からの三者面談。 受験票を提出して最終の志望校の決定が 行われる日。 当時、わたしは車を持っておらず、しっかり していると思い込んでいた母が (そののち、認知症であることがわかりました)「送ってあげるよ」 とわたしの家へ迎えに来てくれました。 歩いても行くことができましたが、寒い時期でしたし、 午前中、仕事をしてからでしたので、これ幸いと 迎えに来てもらいました。 「これが、ひめちゃん(娘)の受験票だよ、  書

          娘の受験票をなくすって…嘘みたいなホントの話

          2023嬉しかったことベスト5に選ぶこと

          6月、母を亡くしました。 いつか来ることはわかっていたその日でしたが、 思っていたよりも早く訪れたその別れはやはり 辛いものでした。 8月、初盆を迎えた頃、主人に 「たかこそうそう、noteって知ってる?」 と聞かれました。 「知らないなあ」 「オレは何年か前からやってるんだけどさ、  たかこそうそうも書いてみたらいいんじゃ  ないかと思ってさ」 「わたし、書くことないからなあ」 「仕事のこととか、いっぱいあるでしょ」 「う~ん、読んでもらうようなことないもの」

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          わたしってほんとに…とほほの話、これがほんとのおき〇〇〇

          うちのだんちゃん(旦那のだんちゃんです)が お仲間と一緒に1年に1度、手作り作品を 飾らせていただいているカフェがあります。 ご夫婦でされているそのお店は、窓から 見える欅の並木を見ながら、ゆったり ぼんやり過ごすことのできる居心地のいい 空間です。 家の側にあれば嬉しいのですが、 ちょっと。。。 いえ、だいぶ離れていて。。。 我が家からは、車で1時間半ほどのところです。 昨年の展示のときにわたしの暮らす小さな街で 美味しいと評判の茶まんを持っていきました。 「これ美味し

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          ねんねの赤ちゃんからおばあちゃんまでココロ躍る時間をプレゼントします🎵

          勤務している子育て支援の広場に 来てくださる絵本読み聞かせの ボランティアさん。  70代80代の人生の大先輩たちです。 12月は、クリスマスの絵本をお願いし、 クリスマス会とコラボレーションしました。 「サンタの帽子をかぶって、 リボンをしようと思うんです。 良かったらいっしょにいかがですか!」 「いいの?うれしいわ~!  いつもはこんなことできないものね!」 大きな、そう、美少女戦士セーラームーンの ようなリボンでしたので、恥ずかしいわ~、 と言われるかしら・・・

          ねんねの赤ちゃんからおばあちゃんまでココロ躍る時間をプレゼントします🎵

          魔法使いを育てる魔法使いを紹介します★☆★

          クリスマスを前にして勤務する子育て支援の広場でもクリスマスツリーを飾りました。 入口の引き戸を両手で開け、今日も元気に やってきた3歳の男の子。 いつものように元気な挨拶が聞こえるでしょう、 いえいえ、今日はその前に、 「あっ!クリスマスだ!」 急いで靴を脱いで、クリスマスツリーに 近づきます。 「ピカピカしてるね!」 そして、見つけてくれました。 ツリーの隣りにかけてある魔法のスティックを。 キミが見つけてくれるのを待っていたんだよ。 「あれ、なんだろ??」

          魔法使いを育てる魔法使いを紹介します★☆★