「褒めあお~!」「そうそう、褒めあいましょ~!」
20年くらい前のこと。
0歳から2歳の子どもたちのクラスを5人の
職員で受け持っていたときの話です。
行事の準備や書類、日々の仕事が立て込み、
どこか気ぜわしい、そんなときだったと思います。
やさしいことばの行きかう職員同士でしたが、
忙しさで口数が減っていたときだったのかな、
と振り返ると思います。
子どもたちが昼寝をしている横で、わたしたちは
お家の方との大事なやりとりとなる連絡帳の記入
をしていました。
それぞれ集中して、一生懸命に書いています
ので、しーんと静まりかえっています。
子どもたちの寝息とボールペンのカリカリカリ
の音だけが響きます。
そんなとき、
ひとりの職員が言いました。
「褒めあお~!」
沈黙をやぶる唐突ともいえるこの発言に
私を含む4人の職員は顔を見合わせ、
ぷぷっと声をころして大笑い。。。
「ねっ!褒めあお~!!」
「うん!わたしたち、頑張り屋さんだよね!」
「きょうのお散歩のコース、最高だったよね!
いいとこ調べてたね~!」
「おむつ代えるときの今日の連携、最高だったよ!」
ひとりの職員のそのことばで張りつめかけていた
空気に穴があき、ぷしゅ~~っと音が聴こた
ような気がしました。
それから、そのクラスでは
「褒めあお~!」
が合言葉のようになっていました。
褒めあうことは、相手を認めること、
受け入れることにも繋がるのかな、
だから、嬉しくなって、やる気がでて、
勇気がでて、元気がでて、
笑顔になって、
自分のチカラが120%出せる。。
今、お仕事している子育て支援の広場で
ママたちによく言われることばがあります。
「ここに来るとなんでも褒めてもらえて
嬉しい」
いえいえ、褒めることしかないですもの。
褒めるときは、その人のことをよ~く見て
いるときです。
その人にココロが寄り添っているときです。
だから、
「褒めあお~!」
「ねっ!褒めあいましょ~!」
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