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属人化のジレンマと解決策〜メタ思考の視点から〜

澤円さんの著書『メタ思考』を読んで、
ここ数年頭の隅に置いてあった問いが
スッキリしました!

それが「属人化のジレンマ」
※勝手にそう言ってるだけ



属人化のジレンマとは?

属人化のジレンマとは、
組織として属人化しないほうがいいけど、
そうすると自分の存在意義が…

というモヤモヤのこと。

もう少し説明すると、
会社として属人化(特定の人に依存)した業務が多いと、
その人がいないと業務が回らなくてリスクになる。
だから、属人化した業務を少なくして、
誰でも業務が回せるようになることが重要。

ただ、いち会社員としては、
自分しかできない業務が差別化に繋がるため、
生存戦略として属人化した業務が
あったほうがいいのでは…

こんなジレンマのことを指します。

いろいろ書きましたが、
属人化していると、
自分が休んだときに業務が滞る。
かつ自分も休みにくい。

属人化してないと、
自分の存在価値が下がる。

これが属人化のジレンマです!

すぐに答えが出なそうなので
思考の引き出しにそっとしまっていました。

…とそんなことを考えてNotionを検索してみたら、
noteに残してることに気づきました!

こういうことを残しておくの大事。
過去の自分に感謝です。

属人化のジレンマの解決策

長年、放置されていたモヤモヤでしたが、
解決策が『メタ思考』に書いてありました!

それが…
「余人をもって代えがたい存在になる」

ということ。ドヤッ!

といってもなんのこっちゃわからないですよね。
ぼくの頭も「?」でした。

とうことで、さらに引用してみると、
本書ではこのように書いてあります。

余人をもって代えがたい存在というのは、このように自分がいないと全体がまわらないようなスタンスで存在感を発揮するのではなく、ほかの人でもまわせる組織デザインの中で、「 それでもあなたがやるのが一番いいよね」と、周囲の人から認められるような状態をつくれるかどうか。このふたつは似ているようで、まったく違う状態です。

『メタ思考』

ここを読んでめっちゃスッキリ!

つまり、誰でもできる(属人化していない)けど、
他の人より自分が適している状態を作るということ。

つっかえてたものが、取れた感覚です。

ちなみに「適している」というのは、
他の人より…
効率がいい、
高い成果が出せる、
トラブルの懸念が少ない、
円滑に運営できる…などなど
いろんな切り口があると思いますが、
相対的に自分がやることが一番いい!
と周りから認められる状態を作っておくということ。
(これが市場価値にもつながるのかなー
 なんと思ったりしました)

これを「余人をもって代えがたい存在になる」
と定義しているわけです。

どうですか?
めちゃくちゃスッキリしませんか?

ちなみに余人をもってかえがたし、
を調べてみると、
他の人では誰も代わりにならないということ。
と出てきます。

ある意味、属人化してるとも捉えられますが、
高い成果を出す、スムーズに業務を進める、
などより高いレベルでの代えがきかない状態を作る。

と考えると納得感があります。

今までは属人化を排除してきた

自分自身がどこまで「余人をもって代えがたい存在」
になれているかわかりません。

というか、できるだけ属人化しないように
という意識で仕事をしてきました。

例えば、
はじめて取り組む業務は
できるだけ工程を記録しておきマニュアル化する
(次に取り組むときにそれを見れば
 スムーズに取り組めるようにしておく)

担当先をいつでも引き継げるように情報を整理したり、

できる限りの情報はチームメンバーに共有したり…

こんな感じでいつ自分が休んでも
他の人が困らないように取り組んできました。
というか、
自分がフレキシブルに休める体制づくりをしてきました。

営業するにしても、
自分じゃなきゃどうにもならない
みたいな状態を避けるようにしてきました。
(もちろんそのなかでも、なにができるか?
 を考えて工夫するのが
 営業のやりがいでもありますが…)

ただ同僚のなかには
自分がここの担当を外れたら大変なことになる、
実績は確実に下がる、
的なことを言ってるような担当者もいます。
(まさに属人化!)

この属人化の代償として
急な呼び出しやら、休日の電話対応などがあるらしい。

そう考えると、
そんなところで差別化したところで
自分の首をしめてるだけな気がしてしまうので、
個人的にはやりたいとは思えない…

余人をもって代えがたい存在になれているか?

そんななかで自分が
余人をもって代えがたい存在になれてるかも、
と思うことがありました。

それがチームリーダーという役割。

チームリーダーは、
5名程度のチームの運営をするのが役割。

あくまでも役割のひとつなので
やろうと思えば誰でもできるものです。

そんな役割を数年やっていると、
チームリーダーにどんな能力が必要なのかが
なんとなく把握できてきます。

ひとことでいうと、「バランス大事」です。

営業としての行動や成果、
マネージャーなどとの社内調整、
チームメンバーとのコミュニケーション…
いわゆるプレイングマネージャー的な業務。

プレイヤーだけでもマネジメントだけでもない…
そんなバランス感覚が大事です。

自分にはそれがある!
なんてとても言えませんが、

上長から「チームリーダーを任せたい」
と言われたときは、
この辺りを評価してもらえたようでした。

誰でもできるけど、自分がやることが最適。
こう言えるものを他の業務にも落とし込んでいく…

これが「余人をもって代えがたい存在」
に近づける思考法なのかな、なんて思えました!

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