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【きっと著者はプリキュアの新シリーズを喜んでいるはず】 感想:『なぜ、おかしの名前はパピプペポが多いのか?』 川原繁人

『自分の娘たちの言語習得に向き合い、一冊の本を書き上げたことで、「両立どころか子育てにしっかり参加したからこそ、自分の研究の裾野が広がったのだ」と思うようになりました』

感想

何読もうかなーと思って本を探しているときに、見つけた本です。
ちょっと面白そうなタイトルで気になってしまいました。

著者は言語学の研究者です。
言語学を小学生に教えた内容を授業を再現する形式で描かれています。
ことばの研究、普段は全く意識しない発音の方法、言葉の成り立ち、その音からくるイメージのでき方など、とても面白い内容でした。
授業という形式ではありますが、著者自身も小学生から学んでいる様子や、何より著者が楽しそうに授業に取り組んでいるので思わず引き込まれてしまいました。

授業の中でプリキュアに似合う音も解説していました。
2022年までのプリキュアの名前を全て解析してみると、その半分が上下両方の唇を使って出す音なのだそうです。
例えば「ま」行とか「ぱ」行とかです。
これらの音は赤ちゃんが最初に使う音なので、可愛らしい響きを連想させるんですって。
タイトルの問いはこの辺りで回収されます。

さて、本書が出たのが2023年だったので、スカイ以外の、プリズム、ウイング、バタフライは全員両方の唇を使う音で、しかも初めてウイングの"w"の音が出てきた、と喜んでいる様子がありました。
のちに出てきたマジェスティも確かに両唇の音ですね。

そして2024年はタイトルからして「わんだふる」ですから"w"です、著者の唱える説が実証されており、とても喜んでいるのではないかなと予想しています。

なお、今回の記事でプリキュアの話が多めなのは、娘が大好きな影響です。
わたしも一緒に見ていたらつい応援したくなってしまって、、


この本を読んで実践したこと、したいことなど

著者の奥様も言語学者なのだそうです。
その上でふたりで育児に取り組み、自分の子どもの言語習得を見つめて、自身の研究にの裾野が広がっていくなんて、とても素敵なことです!

私自身の仕事と子どもの成長はどう関連するかは何とも言えない部分はありますが、いずれにしても子どもの成長ほどの楽しみはないなーと思っています。


基本情報

リンク:なぜ、おかしの名前はパピプペポが多いのか?
購入場所:Kindle Unlimited
読み始めた日:2024年1月24日
備考:


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