見出し画像

群馬県の高校生がアツい。知事に意見表明をして、高校生が社会を変える。【こども基本法、こどもの意見表明の先駆けとは?】

群馬県庁で「知事と高校生の放課後トーク」を開催。昨年11月の高校生による知事への提言会の進捗を知事・高校生・各関係課で共有、意見交換をしました。高校生が社会を変える姿に感動しました。こども基本法が4月から施行され、こどもの意見表明が重要になる中、全国に先駆けた取り組みになりました。

・11月の意見交換の記事

https://www.shoukasonjuku.com/post/220113gunmateigen

・ダイジェスト動画

https://youtu.be/nlCJX1ROCsk

◆高校生が知事に意見を物申す

群馬は、高校生の自転車事故が全国でも多いから自転車専用のレーンを作ってほしい。と提言した高校生。特に伊香保温泉の道が危険だと指摘し、群馬県と渋川市の道路課を交えたチームが誕生。月に1度会議をしていくそうです。高校生も先日会議に参加しました。高校生が提案した自転車専用のラックの設置も検討中だということです。

将来は群馬県で就職したいけど、企業の情報が分からないから交流スペースやイベントを企画してほしいと提言した高校生。実際に、自分でできる範囲で行動しようと思い、地域の学習ボランティアに参加しています。提言会が社会参画のきっかけとなりました。

おじいちゃんが1日約8時間もゴミ分別のボランティアをしている。そのことを動画にして、地域の分別意識を向上したいと提言した高校生。知事は、「群馬は残念ながら、ゴミをを多くだしている。すぐに動画制作をはじめよう」と話しました。

商店街を活性化するために、若者主催のイベントを行いたいと話した高校生。「商店街を盛り上げるイベントは既に全国で取り組まれている」と企画の実現の難しさを共有しながらも、「商店街活性化のチームに高校生メンバーも加わってほしい」という話がでました。高校生の声が反映されやすい行政へ、徐々に変化中です。

知事からは、ラスボスである自分に対して、どんどん提案してほしい。群馬は外国籍の労働者の方が多いが、群馬県民はそういう方々との交流を望む声が2割程度と関心が低い。だからこそ、多文化共生など高校生からむしろ声をあげてほしいと思いを語ります。

高校生が行政に意見表明する際に、どうすれば進めやすいか意見交換。「予算や仕組みが分かりにくいから、提案内容がNOだけではなく行政側からも提案して欲しい」と話す高校生。知事からは、「NOではなく、Yes,&をスローガンにしたい。高校生の提案を行政もきちんと議論できる体制を作りたい」と返答がありました。こどもたちがどうすれば声をあげやすいか、そのためにどのような仕組みがよいか話し合いました。

◆高校生のリアルな悩みを意見交換

知事と高校生の意見交換では、学校生活で困っていることについて話し合いました。高校生の意見表明が重視される中、高校生の日常での困りごとが少しでも政策に反映されたらいいなと思いこのテーマを選びました。行政主催のイベントに文化系のものが少ない、学校の自習室が早くしまるから、自習室の人件費をつけてほしい。

高校生の移動手段が少なく、県立はスクールバスもないので、シェア自転車を増やしてほしい。海外研修プログラムを行政主催でやってほしい。部活が忙しすぎてボランティアに参加できないから、平日ボランティア休暇がほしいなど様々な声があがりました。

◆群馬県の若者の政治参加を活性化します

知事からは、笑下村塾が入ったからこそ、高校生の声を聞くことが可能になった。主権者教育のプログラムを行なったことで、投票率が大幅に上がり成果も出た。若者が政治に参加することは重要だから、これからも一緒にやっていきましょうとメッセージをいただきました。

知事が高校生の声に耳を傾ける。それを政策に反映できないか、どうしたら課題解決できるか、高校生と関係部署が話し合う。実際に変わる。群馬県では、始動人が誕生しています。社会を変える経験をし、それが自信になり、社会参画をする。主権者教育にはこれがとても大事。良いサイクルが生まれ嬉しいです。

昨年度は、群馬県の60校の高校で出張授業をし、群馬県内の18歳の投票率が8%上昇するなど嬉しい結果もでました。今年度も県内すべての高校を目指し、「笑える!政治教育ショー」を実施します!

また、授業で集めた1万人の「社会を変える宣言」を知事に手渡します。そして、公募であつめたメンバーの提言会をまた実施し、若者の声を政策に反映できるように頑張ります。

こどもの意見表明を活性化したい自治体の方などご連絡いただけますと嬉しいです。昨年、イギリス、フランス、ドイツ、スウェーデンなどで取材した、青少年議会やユースカウンシル主権者教育など、足を運んで集めた知見を笑下村塾は、日本流にアレンジしています。

全国で、こどもたちの声が政治に反映され、若者の政治参加を活性化させるように頑張ります。

笑下村塾の活動は皆様のご支援によって成り立っています。ぜひマンスリーサポーターになっていただけますと嬉しいです。ご支援のほどお願いします。

https://www.shoukasonjuku.com/supporter

※群馬県のプロジェクトは群馬県からお金をもらい実施しています。

●ご興味のある自治体関係者の方や報道関係者の方、ご連絡ください。
https://www.shoukasonjuku.com/

●「笑える政治教ショーin群馬」について

https://www.shoukasonjuku.com/seijikyouiku-gunma

群馬県の担当課の皆さんも、本当に素敵な方ばかりで高校生のおもいをなんとか政策に反映できないか考えてくださっており、この温度感やチームにわくわくします。高校生が一生懸命な姿に胸うたれて、行政の熱量も高まる。まさに好循環です。また群馬での取り組みお知らせします!

基本的にすべての記事は無料でご覧いただけます。もし有益だと思っていただけたらサポートいただけますと幸いです。「笑いで世直し」するための活動費(イベント代、取材費等)として大切に使わせていただきます。