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治安が悪化するハワイ


ハワイは優しく美しく、大好きな場所だけれど、
特にホノルルのダウンタウンの方は治安が良くないということも、子連れでここに住むのは私たちに適さない、と考えた点の一つだ。

(2020年、コロナ禍直前にまたハワイを訪れた時には、さらに治安が悪化していると感じた。

現地の人々にも余裕がなくなり、昔よりも観光客への愛想が良くない人も増えたようだ。

昔はダウンタウンの方でしか見なかったホームレスや、明らかにドラッグをやっている怪しい人たちをワイキキの高級ホテルの周りでも見るようになった。)



娘はハワイに滞在中もピアノの練習を続けていたので、ダウンタウンにある楽器店に通うことも多かった。

日本で私の娘をコンクールに出場させるほど熱心なピアノ講師は、

毎日、平日は最低2時間、休日は5時間もの練習を要求していた。

ハワイに滞在中も必ず毎日練習しなさい、と言われていた。

毎日はさすがに無理だったが、週4回くらいは楽器店内の個室を借り、練習していた。


平日は学校の後、練習に行くと、終わるころには暗くなってしまう。


7時に閉店するので帰ろうとすると、楽器店の女性スタッフに、「こんなに遅い時間に、(安全ではない)ここでなぜ子供たちと外を歩くの?」と責められるように言われたこともある。

暗くなってから外を歩かない方がいいのは、ハワイのダウンタウンに限らず、繁華街以外では、多分海外のほとんどの国で同じだろう。

小学生でも夜に一人で塾に通うような日本の都会とは違うのだ。


私が通う語学学校の午前クラスには、時々外国人が混ざることがあったが、ほとんどの日が全員日本人で占められていた。


私がニューヨークで語学学校へ通ったときには、日本人はいても各クラスに2,3人いる程度で(私のクラスには私以外一人もいなかった)、他の学生は外国人だったので、授業中に日本語で話すなんてことは許されなかった。

学生の数が多く、クラスもたくさんあったので、同じ国の出身者が振り分けられていたのだろう。


ハワイで私が入った午前のクラスは講師の質も悪く、熱心に勉強する気もない日本人の学生たちは、日本語で世間話に花を咲かせている。


長期滞在者にとっては、日本人と日本語で話せる時間が嬉しいし安らぐのかもしれない。


大学進学や就職などの目的があって英語を上達させたい人には適さないが、この上級者クラスの学生たちは、外国で生活するには困らないくらいの英語は使えるので、目的がない場合はそれ以上勉強するモチベーションも上がらないのだろう。

私も同じだった。

せっかくハワイまで来て、安くはない語学学校の学費も払ったのだから、真面目に勉強すればいいのだが、学校以外の時間はすべて子供たちと一緒なので、そこまでのエネルギーがないのだ。
 
受付で苦情を言ったり、クラスを替えてもらってもいいのだが、どうせ時々さぼるつもりでいたので、そこまでする気も起きなかった。

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