「巨乳大好き!!!!!!!!」俺が一番好きな漫画の名シーン

俺の人格の大部分を占める作品がある。
中学生の厨二病全開時代に読んだ魔王だ。
少年サンデーで連載していて、大須賀めぐみ先生による伊坂幸太郎の魔王とグラスホッパーをMIXさせた傑作である。
是非とも読んでもらいたい。

以下ネタバレあり。

主人公の安藤と、犬養が集会で会話するシーンがあって熱い。
安藤には能力がある。
他人に好きな言葉を話させる腹話術で、犬養の勢いを止めようと「巨乳大好き」と失言をさせることが目的だった。

結局言わせることはできなくて、そのまま死ぬんだけど、少年漫画でいわゆるバトルじゃないところが面白い。
今でも読み返しても勢いが素晴らしいし、コマ割りやキャラクターの生き生きしたから深みを感じさせる。

当時、今から15年ほど前って激動の時代であった。
自民党政権から民主党政権に交代した。
魔王という作品は、犬養率いるグラスホッパーが日本を変えようと立ち上がって政治に関わっていく作品で、時代ともマッチしていた。
しかし、その犬養の裏の顔を知るところから安藤が動いていく。

俺の性格に大きく影響を与えたのは主人公が繰り返す云うセリフ。
「考えろ。」
冒険野郎マクガイバーという作品が元になっており、マクガイバーは知恵を使って困難を切り抜けるのだ。
INTP型らしく、まさに考えるのが好きで多大の影響を受けた。

「犬養がやろうとしているのは、「支配」ではない。「統率」だ。お前はこの国をどう思う?甘やかされて傲慢な若者と、自分のことにしか興味のない人間ばかりが溢れるこの国をどう思う?私達は大事にしすぎたんだ。自由だとか民主的だとか、そういうものを。自分の街や国家に対する意識を強くし、国民であることを自覚し、その結果、集団の結束が固まる。そして、その集団が他人のために祈り、行動する意識を持てば、世の中はきっと平和になる。」
少年漫画とは思えない主張の激しい作品。
2023年のおっさんの俺だけど、若者に対して同じ感情を思ふ。
いつの時代のおっさんも、若者に対して同じことを思ふんじゃないかな。

考えろ。考えろ。マクガイバー!!!!


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