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高宮の履歴書②「保育園はお団子マスターがヒーローだった」

高宮の履歴書シリーズ第2弾。
保育園の思い出。

いや、お前保育園卒かよ。
幼卒だぞこっちは、とネットで一時期話題だったが割愛。
田舎だから幼稚園なんて無いんだよ。

正直、保育園の記憶はほとんどない。
それでも記憶にあるのが、お団子作りの件。
お団子はたべるももではなく、土で作ったお団子。
これのデキがひとつのカッコ良さだった。

巨体のAちゃんがいて、当時ですら120cmくらいあっただろうか。
彼女が作るお団子は、その握力から園内一固かった。
高いところからコンクリートに落としても割れないのだから衝撃的だった。

大人になって考えると、なぜ割れないのか研究することに意味があるように感じる。
何気ない遊びからでも、学べることは多かっただろう。
そして大人になった。

当時すごかったAちゃんは教師になった。
その数年後、仕事の抱えすぎて引きこもりがちになった。
それから連絡を取っていない。
いつも家の前を通ると、彼女の車が止まっている。

いなかのこわいところだ。
プライベートが筒抜けでヤンス。
保育園から大きかった身体が痩せることなく、大人になってもバリバリ大きかった。

俺はダイエットした身である。
痩せて分かったが、人からの接し方が全然変わる。
太っているとなんだかだらし無く感じちゃう。
また、どんなに清潔にしていても不潔に感じてしまう。

だからこそ彼女には痩せてほしかった。
しかし痩せられない理由があるのだ。

Aは実家暮らしだった。
親が超過保護で、食べ物をたくさん与えてしまうのだ。
実家暮らしはこれが全くの悪なのだ。
その祖母もたくさん食べさせるタイプ。
兄妹全員が大柄体型であった。

家庭環境がその後に影響を与えるとは断言しづらい。
しかし彼女の現状は家庭環境からきたものにしか考えられない。

俺は高校卒業で東京に逃げ出した。
実家を早く離れたかったからだ。
実家を離れることで、一個人としての尊厳を取り戻すことが出来た。

東京暮らしも今年で10年目。
もう地元に戻ることは無い。
関東人に俺はなった。

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