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白い電車、JR神戸・京都線からひっそりと引退


【アメニティーライナーという愛称】

 こちらの電車は、JR西日本発足第1号の新形式電車だ。

2024年3月ダイヤ改正で、
JR京都・神戸線の快速の運用がなくなった模様

かつては、新快速でも活躍した車両。
アメニティライナーという愛称ももらった。
居住性の良さを謳った言葉。

平成元年からの活躍だから
35年も同線を走ったことになる。

【平成の頭から活躍】

 平成元年にデビューし、新快速や
大和路快速
として運用が始まる。

当初は、JR京都・神戸線では
新快速より快速の運用が
多かったようだ。

そして、平成2年には、
大和路快速が全てこちらの車両になる。
翌年の平成3年には、ほぼすべての
新快速がこちらに置き換わる。

なお、当時はどちらの列車も
6両編成がほとんどだった。

【人気車両ゆえの大混雑】



ただ、大和路快速は、

大阪環状線にも乗り入れてきており
当時、唯一の新型車両で人気があり
6両編成ということ
も相まって日中時間帯でも
通勤ラッシュ並みの混雑
を呈していた。

【有料列車や臨時列車にも抜擢】



平成初期は、今から思うと「なんでもあり」
の時代で、京阪神から観光地を
ダイレクトに結ぶ臨時列車
「ホリデー号」とか
海水浴シーズンの行楽地へ行く
「急行」列車として運転されることも。


こちらも、急行列車。

今から思うと、この設定は
「観光地へJRで来てね」という
メッセージのためだった気がする。


ホリデー号

また、車両形式の221というのを
列車名にも入れていた。
嵯峨野嵐山ホリデー221」みたいな感じ。

もし、「ホリデー号」が人気の列車なら
今も続いていたはずだし。

今も、「復刻ホリデー号」を運転すると
昔より人気出ると思うけどね。

さらに、平成4年には
新快速は8両編成以上になる。

【活躍は、周辺各線へ】

 早くも平成8年ころからは
新快速からの撤退が始まる。

平成12年には、
阪和線快速に、丹波路快速に、

平成13年には
奈良線のみやこ路快速にと

アーバンネットワークの周辺の
名前付き快速列車に使用されていく。

 いずれも、奈良線・大和路線以外は
撤退している。

嵯峨野線・草津線・湖西線などでの
使用に変化していく。

また、快速列車だけでなく
普通列車にも使用されるようになっていった。

【いよいよ、JR京都・神戸線から撤退】


夕焼けをバックにJR京都線を行く

今回の転属は、どうやら大和路線の緑色の
電車を置き換えるべく主に奈良へ移ったようだ。

これで、JR京都・神戸線の全通勤電車は、
銀色のステレンス製車両に
なった
ということができる。
また、省エネのインバータ制御車両
なったということだ。

【現在の活躍】

 なお、こちらの電車は、奈良や京都の周辺で
多数走っているので関西から消えた
というわけではない。

主な走行線区は、JR奈良線、嵯峨野線、草津線、
湖西線、大和路線、おおさか東線
だ。


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