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年末年始音楽特番総決算

年末から三が日にかけて録画したものをとりあえず見たいところだけ見て、一通り消化した。

そして、録画していた年末年始の音楽特番も一通り見終えた。

まぁ、好きなアーティスト、好きな曲の部分だけを見たんだけれどね。だから、5時間番組でも1時間くらいで見終わってしまうし、見たい曲がなかった場合は数分間の早送り視聴後に消去されてしまうんだけれどね。

ちなみに今回録画したのは以下の番組。
タイトルは一部省略。◎は総合型、●は各局がレギュラー放送している音楽番組に近い今話題のアーティストや楽曲中心のもの、○は演歌や洋楽などジャンル限定の番組。

●ベストヒット歌謡祭
●テレ東音楽祭
●ベストアーティスト
○日本歌手協会歌謡祭
(12月に分割放送短縮版全3回、1月に一挙放送長尺版)
●FNS歌謡祭(全2回)
●CDTVライブ!ライブ!クリスマスSP
●Mステ ウルトラSUPER LIVE
○アメリカン・ミュージック・アワード
●発表!今年イチバン聴いた歌~年間ミュージックアワード
◎日本レコード大賞
◎紅白歌合戦
●CDTV ライブ!ライブ!年越しスペシャル!
○ウィーン・フィル ニューイヤーコンサート

ぶっちゃけ、ほとんどの番組がつまらなかった。

特に●のタイプのものは、どこもジャニーズ、坂道+AKB、LDH、K-POP、K-POP風邦楽グループを中心にしたラインナップとなっているので(それに、ストーリーミング人気の高いアーティストやアニソン、ベテラン勢が少々混ざるっていう感じ)、ぶっちゃけ、どれも同じようにしか見えない。日テレ系なんて、わざわざ3番組も放送する必要があったのか疑問でしかない。

また、◎のレコ大や紅白は槍玉にあげられていた通り迷走しているとしか思えなかった。

本来の番組のコンセプトから言えば、その年の音楽シーンを振り返ることができるラインナップにするのが正解のはずだ。だから、ストリーミングで人気となったアーティストやK-POP、K-POP風邦楽グループを出すことには何の問題もない。でも、それをやるなら業界の力関係で忖度して出している演歌・歌謡曲はなくていいと思う。また、紅白は演歌・歌謡曲以外のベテラン勢がやたらと出てきて、そのほとんどが遥か昔にリリースされた楽曲を歌っていたが、それも必要ないと思う。

●ストリーミング人気の高いアーティストやK-POPのみではオーバー40の受けが悪い
●演歌・歌謡曲の出演に興味を持つのは65歳以上の高齢者ばかり
●ロック・シンガーソングライター・アイドルのベテラン勢を支持するのは40から60代前半がほとんど
●ジャニーズや坂道はそのグループのファン以外にはどうでもいい存在

だから、その全てを中途半端に混ぜてもどの視聴者層にとっても満足のいく結果にはならないんだよね。

その結果、オーバー40にはK-POPが多いように見えるし、30代までの人には演歌やベテランが多いように見えてしまう。

一応、賞レースであるレコ大は特定のジャンルに特化するのは無理だと思うが、紅白は改善の余地があると思う。

NHKのレギュラー音楽番組といえば、海外向けと自称するSONGS OF TOKYOを除くと、うたコン、Venue101、SONGSといった感じになると思うが、これらの番組の大晦日スペシャル的なテイストで、紅白を2部構成とか3部構成にして、そのブロックはあるジャンル中心という感じでいいんじゃないかなって気がする。

たとえば、19:20〜20:55の1部はうたコン大晦日SPとして、ジャニーズや坂道を含むアイドルと演歌・歌謡曲中心のラインナップ。
ニュースを挟んで21:00〜22:30くらいまではVenue101大晦日SPとしてストリーミングで人気のあるアーティストやK-POP、K-POP風邦楽グループ、アニソン。
そして、その後23:45まではSONGS大晦日SP的な感じで、バンドやシンガーソングライター、演歌・歌謡曲以外のベテラン勢。
そういう感じでわければ、不満は少ないと思うんだけれどね。司会もそれぞれの番組の担当にそのままやってもらえばいいしね。

白が勝ったとか紅が勝ったなんて、ジェンダー問題関係なく意味のないものになっているんだから、勝敗結果の発表はやめればいいんだよ。
まぁ、出演アーティストを男女でわけることや紅白という名称は残してもいいけれどね。

老害ネトウヨどもが喚いていたK-POPアイドルの紅白出場についても語っておこう。
K-POP、K-POP風邦楽アーティスト合わせて5組は現在の日本の音楽シーンにおけるこうしたジャンルの人気を鑑みれば少ないくらいだと思う。
また、K-POPの3組に関してはいずれも日本人メンバーがいるグループだから、海外アーティストと言い切れない面もある。
つまり、K-POP枠5組は全て日本人アーティストと言えなくもない。そう考えれば出場は妥当だと思う。
ただ、LE SSERAFIMに関しては日本語バージョンの配信は年末に始まったばかりなので、歌うのであれば日本語バージョンではなく、ストリーミングでヒットした韓国語バージョンを披露すべきだったと思う。まぁ、ビジュアル系バンド版スーパーグループも発表したばかりの楽曲をやっていたし、そもそも最近の紅白は古い曲を歌うアーティストだらけだから、リリース時期なんてどうでもいいのかも知れないが。

○型の番組についても語っておこう。
今回のニューイヤーは酷かったね。アンコールでお約束となっている2曲のうち、“美しき青きドナウ”の際、ウィーン・フィルの楽団員や指揮者のフランツ・ウェルザー=メストの顔を一切映さず、バレエ・ダンサーのパフォーマンスや風景のみだったことが理解できなかった。あくまでも、これは新春コンサートのライブ中継番組なんだから、演奏中の楽団員や指揮者、客席の様子を見せることがメインであるはずなんだよね。

バレエや風景なんてのは単なるインサート映像であるべき。こんな演奏者に対するリスペクトがない演出なんてありえないと思う。芸術の都・ウィーンのテレビマンがそんなことをするとは信じられない…。
日本のテレビマンなら平気でこういう演出をするだろうけれどね。日本のテレビマンは、オーケストラの演奏場面を単なる音声素材としか見ていないだろうからね。

何故か、日本のテレビマンって今あるものをそのまま見せるのはダメだと思っているところがあるんだよね。ロケ撮影したものはきちんと仕事したもので、そうでないものは手抜きと考えている。
今回のニューイヤーの中継はそんな日本のテレビマン的発想で作られたものにしか見えなかった。
ニューイヤーの中継にはNHKも噛んでいるから、NHKの発想が何らかのパワーバランス的な問題で勝ってしまい、ありえない演出が通ってしまったとしか思えないな…。

とりあえず、全番組の中であえて一番マシだった番組を選ぶとすると、CDTVの年越しSPかな。

他の●タイプの特番には出なかったアーティスト(都内某所、ClariS、≠MEなど)も出ていたので多少は違いも感じられたしね。


そういえば、年末の各番組への出演をもって乃木坂46の飛鳥は卒業となったんだよね(卒コンは残っているが)。

飛鳥は下町出身なので、下町民の自分としては親近感を抱いていたから、卒業はちょっと寂しいかな…。
ちょっと、不器用に見えたり、ちょっと乱暴に見えたりするんだけれど、実はお人好しっぽいところもあるって、典型的な下町民気質だしね。

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