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忍風戦隊ハリケンジャーでござる! シュシュッと20th Anniversary

戦隊シリーズの1本「忍風戦隊ハリケンジャー」の20周年を記念したVシネクスト作品(東映特撮作品版Vシネマ)を先行上映で鑑賞した。
テレビシリーズの放送開始は2002年2月だし、劇場版が公開されたのも2002年8月だから正確には21周年だが、コロナ禍になってスケジュールが狂ったのかも知れないし、東映特撮の劇場上映作品が次から次へと相次いでいるからこの辺の細かいことはとりあえず置いておこうと思う。

というか、戦隊シリーズという大枠は半世紀近い歴史があるが、そのシリーズを形成する個々の作品は原則、別々の作品だ。だから、「ハリケンジャー」の20周年で盛り上がるのは、大きなお友達を除けば、当時、幼稚園児・保育園児から小学3〜4年生くらいまでの世代だと思う。
つまり、この20周年作品のコアなターゲットは本来の戦隊シリーズのターゲットではなく、現在20代後半の人ということになる。
まぁ、元々、Vシネクスト作品というのは大きなお友達向けの内容であることが多い。
そして、大人向けを意識して、テレビシリーズと辻褄の合わない展開にしたり、重要キャラを亡きものにしたりしがちで炎上することも多い。

本作に関してはうまい具合に大人向けにアップデートできていたのではないかと思う。キャスト陣に約20年前と同じことをやらせたら、AVなみのコスプレになってしまうからね。
でも、B級SFアクション時代劇として仕立てあげればコスプレ感も気にならない。何気に時代劇としてもきちんと見られる作りになっていてさすがは東映だと思った。
それから、メインキャスト5人に現在の姿と江戸時代の先祖の両方を二役で演じさせるというアイデアも良いと思う。そして、現在は変身後の姿を中心に見せることで、約20年経っておっさん・おばさんになってしまった5人の姿をなるべく見せないようにして、ファンに年月の経過を感じさせないようにしているのもうまい構成だと思う。
繰り返しになるが、時代劇のコスチュームならおっさん・おばさんになった今の姿もあまり気にならないしね。

ところで、世界中の全人類を巻き込み心中しようとする者が敵役となっていたが、これって、自分の置かれた境遇に不満を持っている者が、直接、その恨みの対象となる人物(例えば、勤め先の上司とか親とか政治家など)でなく一般人を巻き込んで自暴自棄な行為を働く者を描いているのだろうか?
それとも、この敵役は元遊女で、ある者に救われて考えが変わったみたいなことを言っていたから、AV女優や風俗嬢、援交やパパ活をしている少女・女性は被害者だ、救わなくてはいけないと主張する左翼・フェミ的な勢力は世界を滅亡に導く危険な連中だと言いたいのだろうか。

まぁ、どっちでもいいけれどね。

というか、本作のような飛び散った石とか玉が集まると願い(野望を含む)が叶うとか、何かが成し遂げられるというストーリーってよくある話だよね。「ドラゴンボール」とか「里見八犬伝」とかいくらでもこれ系の話はあるしね。

まぁ、B級SFアクション時代劇にはピッタリな設定ではあるが。

《追記》
ところで、迎えに来ると言っていた姉上は来たのか?それが放置されたまま終わってしまったことが気になって仕方ない。

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