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【読書メモ】SEM入門の決定版!:『共分散構造分析はじめの一歩』(小塩真司著)

共分散構造分析とか構造方程式モデリングなどと訳されるStructural Equation Modeling(以下SEM)の入門書を読んでみました。文字通りの入門書であり、前提知識不要で読める安心な一冊です。心理統計の入門書は小塩先生にお世話になりっぱなしです。

SEMの図形の意味

私がこれまでSEMを用いた論文をなんとなくの理解で済ませていたことがわかったのは、冒頭の、図形の説明に関するものを読んだ時点でした。

上記のようなまとめが載っているのですが、恥ずかしながら、観測変数と潜在変数の違いがわかってませんでした。四角と丸がなんとなくあるなー、という感じでしたが、ようやく理解しました。(威張って言えることでは決してありません)

観測変数と潜在変数

観測変数と潜在変数の違いを具体的に見てみます。たとえば学校の成績を考えてみましょう。

学力を測るという言葉をよく私たちは使いますが、学力そのものを私たちは客観的に見ることはできません。国語のテスト結果、数学のテスト結果などといった様々な観測可能なテスト結果を基に学力というものを想定することを私たちは可能になります。

上の例で言えば、様々な科目のテスト結果が観測変数で、学力が潜在変数ということになります。こういう基本的なことのまとめはこれでおしまいにして、まじめに調査・分析に臨めるようにします。


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