見出し画像

06 仙台市電から地下鉄へ #ハトヤ・アーカイブス

かつて、仙台のまちなかを路面電車が走っていました。「仙台市電」です。

1936年に市電長町線が開通し、青果市場ちかくに「長町一丁目」停留場ができました。1964年に市場が閉鎖され、いまのフラワー通りができると、市電に乗ってやって来るお客さんで商店街は賑わったそうです。

しかし、1976年に市電は廃止されました。すでに自動車が普及していたため、周囲に駐車場のなかったフラワー通りは少しずつ人通りが減っていきました。

地下鉄南北線が開通(1987年)するまでに昼のお店はどんどん閉まって、飲み屋街になっていったのよ。八千代軒っていうラーメン屋さんも10年ちょっと前に閉めたのかな。カマタって洋服屋さんもね。ふたりとも80代くらいまで続けてきて、継ぐ人もいないから」

八千代軒:いま「間茶与詩」がはいっている建物
参照元 「食べログ」(2010年5月登録)

そして、いつの間にか飲み屋街のなかにぽつんと駄菓子屋さんが一店残っている不思議な風景ができあがりました。

(つづく)


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?