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中之島備忘録 令和4年3月28日火曜日


花びらは透けて、太陽を集める。何も隠さない潔さに敬意を払おう。
反射したピンク色が肌の表面に落ちてきた。


冷たいけれど柔らかい風が心地よくて、まっすぐに立つ。遠くで聴こえる様々な音は混ざり合い、私をゆっくりと包み込んでいく。

そのひとつひとつはもう決して分裂することはないのだろうと思った。


ここには桜の樹は一本もないはずなのに、なぜか探してしまう。


自転車はタイミングよく私の目の前で交差した。

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