#19 写真を撮ること について

最近、カメラにハマっています。ハマるといっても、持っているレンズは2つだし、軽さ優先のミラーレス一眼なのですが、写真を撮る楽しさを味わっている真っ只中。

愛犬をきれいに撮るためだけに買ったカメラだけれど、今はほとんど毎日持ち歩いて、事あるごとに写真を撮っています。職場でも、写真を撮りすぎて怒られるくらいに、パシャパシャと場面を切り取っています。


わたしたちは日々美しいものを目の当たりにしています。道端に咲いているあの花も、頭上に広がる大空も、眼前の街並みも、ひとつとして「明日も出合える」ものはありません。同じ場所、同じ時間帯、同じ人であっても、色や温度や質感は異なるもの。その一瞬にしか見えないものがあります。

けれど残念ながら、そのすべてを記憶することはできません。昨日の雲の形を、わたしは思い出せない。

それを残していくために、カメラはあるのだと思っています。この一瞬にしか出合えないものを、いつでも思い出せるように。懐かしめるように。
だから、はっと息をのむような絶景でなくとも、写真に収めると風情が生まれたりします。街中に溶け込む個人経営の小さな食堂や、きれいに整えられたお宅の花壇。それらすべてが、かけがえのないものなのだと、写真は思い出させてくれるのです。


自分が写真を撮るようになってから、人の写真をよく見るようになりました。画角や、広さ、切り取り方を見ていると、その人の伝えたいことがより明確に汲み取れる気がします。もちろん前みたいに、ただ「きれいだなぁ」と眺めることもあるけれど、見え方の幅が広がったのは単純に嬉しいです。

写真集も、好きになったなぁ。
これまで書店で立ち寄るのは新刊コーナーと小説やラノベのコーナーがほとんどだったのに、ふらっと写真集などが置かれた場にも立ち寄るようになりました。どの写真もキラキラとしていて、「いかん、いかん」と財布のひもをいつもより硬めに結びなおします。ほしくなると言えば、単焦点レンズも欲しいんだよなぁ。いかん、いかん。


残念ながら今はスキルが伴わないので「わっ」と思うような写真は撮れませんが……、沼にハマっていく予感しかしません。楽しいから、しょうがないですよね。

待ってろよ、広角レンズ。

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