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2017年 夏、ロンドン ファッション流通を変えるオンラインショッピングとクリック&コレクト

2016年のシンガポールに続いては、再び欧州へ。イギリスのロンドン、そしてベルギーのアントワープに出掛けます。

2年ぶりのロンドンでの目的は、世界一のファッション流通の激戦区の様子を定点観測しつつ、今後、日本の都心部のショッピングの未来図のひとつになるだろうと思われるイギリスで普及するクリック&コレクトというショッピングの視察を行うことでした。

Uber(ウーバー)初体験

ヒュースロー到着時 予約していたTaxiがUber(ウーバー)ドライバーで…彼からロンドンでの移動は断然ウーバーがよいと薦められたため、早速、Uber初体験です。これは手軽で早くて安心ですね。


最初のドライバーはこちらがウーバー初体験だと伝えると気さくにいろいろシステムを教えてくれました。ご本人は1日平均12時間で20トリップして£250稼ぐそうで、Happyに働いているとのことでした。
この旅以降、ヨーロッパでもアメリカでも、僕の都市内移動にはUberは欠かせなくなりました。

ロンドン オックスフォードストリート~リージェントストリートで世界の強豪の旗艦店舗を定点観測

当地では引き続き、Primark(プライマーク)とH&MとZARAの強さが際立ちます。特にPrimarkは店舗内装や品揃えがパワーアップしているようです。

以前は安売り感が否めませんでしたが、今や、商品の見せ方もH&MやTOPSHOPに負けず劣らず、その上、値段が安い、と来ています。
今回の視察では、強いチェーン店はどんどん店舗改装を行い、店舗を魅力的にし、益々競合を引き離していくんだな、ということをあらためて思い知らされました。

日本のユニクロも以前よりは頑張っているように見えますが…なんか古臭く感じ、この時点では、グローバルのライバルたちにだいぶ引き離されてる感は否めませんでした。

クリック&コレクト(Click&Collect)が標準化するロンドン

クリック&コレクトとは、オンライン注文した商品を、宅配ではなく、自分の都合のよい時に、都合のよい店舗を指定して、外出ついでに受け取るというサービスです。

オンライン通販の雄、アマゾンの世界的な拡大を受けて、欧米の多くのチェーンストアが、店舗を持っている強味を活かすべく、始めたサービスで、
イギリスでは、2014年くらいから2016年にかけて、食品スーパーも、百貨店も、ファッションストアも、雑貨店も、かなりこのサービスが普及しました。
(アメリカでは、同様のサービスをストアピックアップやBOPIS(BUY ONLINE PICK UP IN STORE)と呼びます。2018年にアメリカに行った時のエッセイで改めてご紹介します。)

顧客のメリットは…オンラインでお買い物は何時でも何処でも出来、受け取りにあたっては、送料がかからないこと、自分の都合のよい時に受け取れること、そして、当地では、宅配よりも早く受けとれる場合が多いことが挙げられます。
早くからその体制を整えたArgos(アルゴス)という通販会社では、倉庫、店舗間を随時小型トラックが循環しており、近所のデポで当日でもオンライン注文品が受けとれます。
今回、持ってくるのを忘れたヨガマットをホテルにチェックイン後に注文し、数時間後に近くのArgosの店舗で受け取ることができました。

物流がしっかりしている、老舗アパレルチェーンのNEXT(ネクスト)や百貨店のセルフリッジなどでは、夜12:00までに注文すれば翌日の昼には指定の店舗で受け取れます。


実際、旅行者である僕自身も、百貨店のセルフリッジやジョンルイスのオンラインショッピングでお買い物をして、翌日店舗受け取りを試してみました。

同じ百貨店といっても、カウンターで、通販パッケージのまま、商品を事務的に顧客に手渡すジョンルイスのようなところもあれば、
大きな鏡のフィッティングスペースがあって、注文商品を念のため、試着をして確認ができたり、ショップバッグを選べたり、ラッピングをしてくれる小奇麗なカウンターを持つセルフリッジのようなところもあります。

そうすると、セルフリッジでは、例えば、こんな体験ができるわけです。
前の晩に翌日にある、誰かのお祝いの場に持ってゆくプレゼントをオンラインで注文する。
翌日、仕事帰りにショップに立ち寄り、前日注文した商品を受け取り、素敵なラッピングをしてもらえれば、そのまま、お祝いの場にかけつけられるわけです。
同じクリック&コレクトを行うにしても、高額品を扱う百貨店や専門店は、セルフリッジのような差別化が必要だと思いました。

日本では、ヤマト運輸を筆頭に、きめ細かく、スピーディな宅配サービスが進んでいますが、実際には、宅配の送料はバカになりませんし、今後は宅配キャパシティのパンク問題もあります。

自分の都合のよい時間にオンラインで買っても、送料はかけたくない、自分の都合で、受け取り方を選びたい、というお買いものの形は今後日本でも広がることでしょう。

ちなみに、2020年現在、日本では、ユニクロ、GU、無印良品、大手セレクトショップなどが、このような、あるいはそれに近いサービスを提供していますが、実際には商業施設の都合やシステムや物流インフラの問題があり、まだ流通全般に普及しているとは言えません。しかし、宅配一辺倒ではない、受け取りの多様化が進んでいることは、間違いありません。

ロンドンでクラフトビールを楽しむ

実は、今回のインスピレーショントリップの裏テーマは、当時、はまっていた、クラフトビールを楽しむことにありました。
ロンドン イズリントンのホテルのバーや、裏手にあるThe Craft Beer Co. にてイギリスや世界のクラフトビールを堪能しました♪

僕は、IPAのファン。 Brighton Tropical Fruit IPA(左)、Scotland ManOverboad Double IPA(右上)、Teton Track Double IPA(右下) TropicalFruitIPA が美味かった~♪
つまみは、ポテトだけでお腹一杯です(笑)

さて、ロンドンを視察した後、ユーロスターを使って、ベルギーのアントワープへでかけます。当地のファッション拠点、クラフトビールなどを楽しみます♪

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