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ロングスローの守り方について

こんにちは。

今、第102回高校サッカー選手権大会が行われていますね。

今大会も多くのチームがロングスローを取り入れ、実際にロングスローから得点が生まれています。

Jリーグでもロングスローをやるチームは増えてきましたが、高校サッカーに比べてはそこまで多くありません。
高校サッカーで多くのチームが高頻度にわたってロングスローを行うのは、それが得点を奪うために有効な手段だからだと思います。
(実際、この選手権を始め、その予選や普段のリーグ戦でも多くの得点が、ロングスローによって生まれています。)

そこで、そのロングスローの守り方について友人のダビ・テノリオに話を聞いてみました。
参考にしたのは、開幕戦の広島国際学院の2点目です。

この場面で、ダビならどう守るかを聞いてみました。

また、最後には個人的な見解も含めてポイントをまとめいます。
よかったら、最後まで読んでみて下し。

以下、その会話です。

ロングスローの守り方について

──オラ!ダビ! 一つ質問があるんだけど、このロングスローに対してどうやって守るのが良いのかな?

(ダビ)
サッカーにおいてロングスローの守り方は非常に複雑です。
例えば、スローアーの近くに選手を配置して、3-4メートルの距離でジャンプし、スローアーがボールを投げるのを干渉しようとするチームもあるし。
また、相手のターゲットとなる選手の前後に立って、ターゲットの選手がボールに触れるのを防ぐこともできるでしょう。ただし、その場合、ターゲットの選手とは別の選手がその背後に入ってくることもあるので、それに備える必要があります。

私は、このロングスローに対しては、ゾーンで守る方が有効かと思います。
例えば4-4-2でプレーする場合は、その構造を維持し、必要であれば、中盤の選手を1人DFラインに入れて、5-3-2にすることもあります。
それから、選手のアクティブな姿勢が重要です。これは重要なプレーのディティールになります(常にボールにアタックできる状態で、足を止めず、細かくステップを踏み、味方選手と適切な間隔でポジションを取り、ゴールに対して背を向けボールをクリアするのに適切な体のアングルを作ります。また自分のゾーンに入ってくる相手選手に体をぶつけることも必要です。
また、GKが勇気を持ってボールに対してチャレンジすることも重要です。)

ただし、最終的にはほぼ1対1のデュエルで決着がつくことが多く、そのデュエルに勝つことが最終的な結果につながります。また、そのデュエルはゴールに非常に近い場所で行われるので、守備側にとっては非常に難しい状況といえます。

──ファーポストのところに選手を置くのはどうかな?多くの場合シュートはこの場所に来るよね?

(ダビ)
もちろん、どのように守るかは相手に依存します。相手の構造とPA内に入ってくる相手選手の数、およびターゲットやフィニッシャーとなる相手選手がどこに配置されているかが決定的です。なぜなら、時にはターゲットとなる相手選手がファーにいて、ボールを投げられる直前にファーからニアに現れることがあるからです。

別の場合では、ファーポストの選手へのゴールを狙って、ニアでターゲットなる選手がボールをそらすことがあります。ただし、私にとってはこのファーにいるs園主が絶対に重要だとは思えません。実際、最初のヘディングは通常、ニアポスト周辺で起こります。もしも、そこでボールをそらす場合、ファーサイドのディフェンダーは相手のそらしとその後のボールに注意を払う必要がありますが、スローインのボールが直接ファーポストまで届くことはほとんどありません。
セカンドポストに選手を配置してそこが有益であると考えても、その前段階でいかに守るかが守備の優先順位では上になります。
相手のスローインをクリアすること、相手のターゲットの選手にボールを触らせないことがまずは優先して考えないといけないと思います。

このロングスローを含めてセットプレーは現代サッカーでは、ますます重要になってきています。良いキッカーやセットプレーに強い選手の価値は以前よりも高まってきています。
我々指導者もセットプレーについてより学ぶ必要があると思います。


以下、ダビとの会話を経て、自分なりのポイントを書いておきます。

  • スローワーの前に1人立つ。

  • 自分たちのシステム(構造)を維持したままゾーンで守る。これはその後の切り替え局面でも優位にプレーできる。

  • ただし、相手のターゲットとなる選手にはマンマークをつける。ゴールと相手の間に立つのではなく、相手の前に立つ。相手の動きを封じること、GKがプレーするスペースを確保することが目的です。ターゲットの選手が動けない=ボールに触る可能性が低くなる。

  • ファーポストのところに1人選手(SBやWBの選手)を置く。Jリーグでの経験でも、最終的にシュートがここにくることが非常に多いと思う。

  • アクティブな状態(足を止めない、細かくステップを踏む)、姿勢(半身)で相手よりも先にボールをクリアする。

  • GKはゴールライン上には立たず、少し前に立って、スローされるボールに対してチャレンジする準備をする(オープンプレー中のクロスと同様の考え方)

  • 大きくクリアし、相手にセカンドチャンスを与えない。

矛盾する点もありますが、相手との力関係を見て、優先的することが変わってくると思います。

以上、ダビとの会話から考えたロングスローの守り方のポイントです。

皆さんはどのような考えでしょうか?よかったら皆さんの意見をコメント欄に書いてもらえると嬉しいです😊

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