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ミッチェル(現ジローナ監督)によるプレーモデルの解説

現在、リーガ・エスパニョールで快進撃を続けるジローナを率いるミッチェルが、ラージョ・バジェカーノを率いてリーグ一部に昇格を決めた試合におけるチームのプレーモデルを解説している動画を見つけたので、翻訳してみました。

どのようにビルドアップするのか、どのようにプレッシングをするのか、相手チームの分析を含めて非常にわかりやすく解説しています。

以下、その試合の背景です

ミゲル・アンヘル・サンチェス “ミチェル” 
マドリード出身のこの監督は、選手および監督として育ったチームであるラージョ・バジェカーノでこれを成し遂げました。それは、2017/2018シーズンの第41節でルーゴにホームで勝利した後のことです。
この成功は、セグンダBへの降格圏に非常に近い位置にチームを引き継いだ1年後に訪れました。続くシーズンでは、「ミチェル」は全てのピースを組み合わせ、長期にわたるスペインのセグンダ・ディビシオンの終わりに昇格の大きなチャンスを掴むことに成功しました。
アルコルコンに対する厳しい敗北(4-0)での前の節での昇格の最初の試みに失敗した後、ラージョ・バジェカーノはホームでルーゴとの試合に臨みました。夢を叶えるためには勝つことしか許されませんでした。
“ミチェル”は、The Coaches’ Voiceの黒板で、その歴史的な勝利を達成するために攻撃面と守備面で採用した戦略を振り返ります。その勝利は、ハーフタイム直前の数分でアレックス・モレノによる戦術的なゴールで成し遂げられました。

ハイライトの動画⬇️

https://youtu.be/dEjgqp5sDps?si=yKhKDVuJsGet_WMN

日本語訳は0:20ごろから現れます。

まとめ

以下、簡単にプレーモデルをまとめてみました。

ビルドアップ
相手の守備ブロックに対して、位置的優位性を持ったポジショニングからの数的優位の利用

チャンスメイク
サイドでの数的優位の利用からチャンスメイク

リスクマネジメント
相手のFWに対してプレー機会を与えない

ハイプレス
ゾーンプレッシングを採用。逆サイドをすて、ボールサイドで相手がプレーするのを困難にする
開始直後のハイプレスによって、スタジアムの雰囲気を味方にする

ミドルプレス
ゾーンプレスを採用。中央に数的優位を作り、相手の攻撃をサイドに追いやる

ショートカウンター

ボールを奪い逆サイドへ展開する

スローイン
❶素早くスローインして、プレーを再開する(相手の守備が整っていない状況を利用する)
❷FWにキープさせて、プレーを継続する

感想


12分ほどの映像ですが、かなりわかりやすくミッチェルのプレーモデルを紹介しています。
攻守におけるアイデアが明確で、これなら選手も理解しやすいだろうなぁと思いました。
特に、守備のところで、どうしても難しくなってしまう判断のところを、しっかり優先順位をつけていることが素晴らしい。
完璧な戦術は存在しないので、必ず自分たちが不利な状況は生まれてくる。
それに対して、自分たちのプレーに理論的に優先順位をつけているのが、彼が優れた監督と言える証拠だと思う。
4-3-3のシステムでゾーンプレッシングをしているチームはこのプレッシングのアイデアをそのまま使えるくらい整理されている。

あと、相手チームをしっかり分析して、彼らの行動規範をもとに自チームのプレーモデルを修正して、ゲームプランを作っているのがよくわかる。
やっぱり分析は大事。相手のことを知らないと有利に試合を進めることはできないですね。


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