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気温が4℃上昇しただけで、何十億もの人々が住む場所を奪われます

気象問題で大事なのは気象そのものではない。気象によって人類が移動せざるを得なくなることだ。『気候崩壊後の人類大移動』を読んで、人類が危機的な状況になっていることを実感できました。
気温が上昇するとどうなるのか。ほとんどの国立公園で山火事が発生し、飛行機の離陸が難しくなり、昼間に農作業ができなくなります。
気温が上昇すれば、必然的に暑い場所から寒い場所に移動することになるでしょう。特に農村部から都市部への移動が顕著になります。悪いことばかりではありません。「都市の人口が100%増加すれば、イノベーションは115%増加する」とあるように、場所によって生産性は変わってくるからです。
国に関しても同様です。日本は移民を拒否していますが、移民を受け入れなければ衰退するだけです。移民の受け入れは、経済やイノベーションを発展させるための原動力だからです。移民自身も同様に、貧困国の祖国にとどまるより、富裕国に移動すると、収入が3倍から6倍に増えるのです。
気温が上昇すれば、日本は赤道付近の東南アジアから移民を受け入れる必要があります。もし拒否したら、国際的な非難だけでなく、自国の経済すら破壊することになるでしょう。日本が選択を誤らないで欲しいものです。
 
#気候崩壊後の人類大移動 #ガイアヴィンス #小坂恵理 #河出書房新社

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