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「仕事を辞められない:35年ローンで持ち家みたいなのが呪いを拡大させる」で「35年:サラリーマンの賞味期限」って、なんだかサラリーマンとは悲しい生き物ですね。『思考のコンパス ノーマルなき世界を生きるヒント』

『思考のコンパス ノーマルなき世界を生きるヒント』は、働き方が変わった世界で生き残るための思考方法を教えてくれるビジネス書です。
「仮想空間へのシフトが進んだ要因:都市のオフィス→非常に仮想空間的」「教養がある:複雑で曖昧な状況において、その人らしい決断ができること」「与える/受け取るの間に時制のズレがある贈与こそが、人と人をつなげる」など、テレワークが常態化した世界での過ごし方を学べます。
特に「報酬が支払われないシャドウ・ワーク:通勤時間/人材募集の観点からテレワークが主流になる」は、隠れサービス残業だった通勤時間を回避する人たちが増えることを示しています。
それにより、「週に1~2日の出勤」が当たり前になれば、都市部の人口は半分になります。
つまり「無限に繁栄する都市の終焉:空室率の急上昇/不動産開発の停滞/交通・運輸・飲食の需要は半減」という未来に突き進んでいくでしょう。
都市部で働いているサラリーマンは、このことを踏まえて働き方を見直してみてはいかがでしょうか。

「動物と人の違い:意識の中に“同じ”という機能があるかどうか」「ウイルスは意志を持たないアルゴリズム:感染症を拡大させる原因/明らかに我々人間」「一定確率でエラーを発生させることが中長期的には組織の利益になる」などを通して、今までの価値観を否定し、新しい価値観に適合するための方法を教えてくれます。
特に「日本では“普通であること”が過度に重視され、“普通でない”ことが批判の対象となる」は、普通から外れた人たちをいじめる構造を教えてくれます。
「普通の脅迫に屈した人→脅迫に屈せずにワガママを貫いて楽しく生きている人を憎む」と、自分の罪悪感がコンプレックスとなり、同調圧力に負けなかった人たちを攻撃してしまうのです。
前山のように会社に居ながら、会社から比較的自由な人ほどいじめられます。
他者からの評価を気にしない自由なサラリーマンは、逆に防衛手段を考える必要があるでしょう。

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