見出し画像

❨39❩1971.10.10 日 晴 子供達との休養日

今日一日を休養日とする。
楽しい一日。彼女等と別れるのが辛くさえ感じられる。
いい娘、いい少年達だったと思う。

こんな事かあるからこそ、この長旅に耐えられるのだ。
やはり人間一人なんて、生きられっこない。
もし生きられたとしても、それは何と味けない人生となろう。

午前・午後、二回プールに行った。
落としたり、落とされたり、童心にかえって騒いだ。

子供と一緒にいる時はなんと、自分の醜さを感じないことか。
勿論、これは束の間の戯れにすぎないかもしれない。
しかし、この時の自分が常の自分であってほしいものだ。
又今日は、与えられる喜び、与える喜びも知った。
それもみんな子供から知ったものばかりだ。

苦しさはまた始まる。いや、これから始まると云った方が当然かも。
猛暑と飢えと渇き、そして人災、獣災、あらゆるものが待ち受けている。

何よりも一番問題は、自分に負けない事。
これだ!

送られて 送って
人は 涙にむせぶ 呑米

この記事が参加している募集

子どもに教えられたこと

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?