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善悪とか衛生観念とか危険察知とか約束とか

今日は自分でも驚くぐらい怒ってしまいました。

今朝、夢を見ました。大学に入りなおす夢です。心機一転といったところでしょうか。春なのに秋のような黄色い落葉の広いキャンパス、と思ったらそこは公園で、その先の小ぢんまりとした建物がこれから通う大学のようです。ここの公園は見覚えがある気がする。昔通ったあの大学なのでは。違うか。ぜんぜん違うな。今さら大学に入ってなにをしたいんだオレは。そんなことを夢の中で考えていました。まったくだ。

起きました。少し早めで二度寝。今度こそ起きました。

キッチンを見ると空の紙パックが。夜中に飲み物飲まないでって寝る前にあれだけ言ったのになあ。なんだろうなあ、忘れてしまうんだろうか。短期記憶がないのだろうか。

今朝用意した娘の食事はポテトサラダ(2割引)と、さつま揚げ、冷奴。器や皿に盛っておくだけです。手抜き。

起きてこないかと思った娘は私がそろそろ出るかというタイミングでこそっと部屋から出てきてゴソゴソやっています。冷蔵庫の中の色々と食べたのかと思ったら薬を飲んだだけでした。

「冷蔵庫に色々あるから食べてね」

「んあ」

出勤。今日も軽く頭痛。歯痛も出てきました。なんだろうなあ、季節の変わり目だからかなあ。

しばらく中断していた作業を再開したりなんだり。わからないことが多すぎて大変だ。仕事がらみの新情報など。先行き明るいとは言えない話題だなあ。正直、ちょっと気が滅入る。

退勤。帰りに買い物。野菜ジュース買うとすぐに全部飲もうとするからなあ。ちょっとずつ飲んでって何回言ってもダメなんだよな。なんだろう、約束という概念がないのかな。

帰宅。キッチンにはまたも空の紙パックが多数。飲み始めると止まらなくなるのかなあ。そういえば一昨日は梅干しを一気に八個ぐらい食べていました。そういう偏った食べ方をする時はやや状態がよろしくありません。

起きてきました。夕食は焼き魚(肉厚のホッケ、半額)です。最近は魚はあまり焼いていません。娘は食べるタイミングを調整できないので、焼いている間に「食べない」となったりすることがあります。そうなると焼いたこちらとしては、はらわたが煮え繰り返るぐらい腹が立つわけです。なので、あまり焼かないようにしています。

今日は大丈夫でした。待ってくれるようです。やさしいなあ、娘。

味噌汁はジャガイモとわかめにしました。北海道っぽい組み合わせでなので関東で育った(元)妻は食べたことがないと言っていました。しかし、食べたら非常に気に入っていました。娘も嫌いではないはずです。他にはきゅうりのぬか漬けと明太子。魚は三切れ、娘が二切れ、私が一切れ。味噌汁、やはり好評でした。よかったよかった。

食後、しばらくしてからクスリ。娘は眠そう。日中ずっと寝てるみたいなのに、それでも眠いんだよな。

クスリを飲んだ後トイレに行ってから冷蔵庫を開けた娘が野菜ジュースを見つけて勝手に飲もうとしています。

「あ、もう見つけた。飲んでいいけど、一杯だけね。今日はもう飲まないでね。あ、せんべいも食べる?」

テーブルに出しておくと何も考えずに全部食べ尽くされるので隠しておいたせんべいを出しました。

私も一枚せんべいを食べましたが、トイレの方から漂う臭いが気になって確認。うわッ、便座がうんこまみれじゃん。

悲しい気持ちで掃除です。なんだよ、便座あったかくなったらちゃんと座って便座にうんこ飛ばさなくなったんじゃないのかよ。どういう座り方したらこんなところに飛び散るんだよ。

私が沈んだ気持ちで便器を掃除していると、一度部屋に戻った娘が出てきてキッチンに向かいました。もしかしてと思ったら冷蔵庫を開けています。食器棚からコップを出している音がする。これは、野菜ジュースを飲もうとしている。

便器掃除を中断し、急いで手を洗います。間に合うか、間に合わないか。

キッチンで私が見たのはなみなみと野菜ジュースを注いだコップを持ち上げて無の表情で口をつける娘でした。

「野菜ジュース、飲まないでって、さっき言ったじゃん」

自分でも驚くぐらい怒っていました。

「さっき言ったばっかりなのに、なんで飲んだの」

娘は無関心な視線を私に向けてからつまらなそうに野菜ジュースを飲み干しました。

私の中で何かがプツンと切れました。

「飲まないでって言っただろッ」

娘の頭をひっぱたいていました。

「叩くなッ、死ねッ」

「なんで飲んだッ」

「死ねッ。死ねッ死ねッ」

「なんでさっき飲まないでって言ったのにもう飲んだッ」

娘は死ね死ね言いながら部屋に戻っていきます。

「なんで飲んだッ」

「死ねええええええッ」

娘は部屋に戻りました。

トイレ掃除を再開です。

腹が立って腹が立って腹が立ってどうしようもありません。それなのに、便器の汚れは落とさないといけません。

娘が謝っているのを見たことがありません。小さな頃からずっとそうです。娘は善悪の区別が付きません。それだけでなく、約束ということができません。学校でも係の仕事など何をやらせても出来ないので先生によく怒られていたようですが、本人には響いていないので娘からそういうことを聞くことはありませんでした。高校では学園祭の準備など「なにもしなくていいから帰れ」と言われていたそうです。本人はそれがどういうことなのか理解できてもいませんでしたが。(元)妻が娘のことを叱る時に「『ごめんなさい』はッ」と言っていました。いや、ごめんなさいは言われて言うもんじゃないだろうと最初の頃は思っていたのですが、謝るということが出来ない娘に対してはそう言うしかなったのです。

そんなことを思い出しながら娘が汚した便座を掃除していたらまた沸々と怒りが沸いてきました。許せない。

この怒りが抑えきれなくなるとまずいです。本当にまずい。

家族だから腹が立つということもあるからプロに任せたほうがいいという意見も聞きます。ですが、これ、プロでも腹立つと思うんだよな。親だからとか他人だからとかではなく、善悪の概念がないままに嘘をついたり誤魔化したり約束を守らなかったりを繰り返されたら、そりゃあ腹も立つでしょう。

怒りが抑えきれなくなった私は娘の部屋に言って「約束守らなくて悪いことしたと思わないの」と何度も何度も何度も繰り返しましたが、焦点の合わない目の娘は「死ねッ」と繰り返すばかりで約束を守らなくて悪いことをしたなどと思うことはありませんでした。

善悪だけでなく、清潔不潔の概念もありません。危険を察知するということもありません。(元)妻も危険を察知するのが苦手でしたが、娘は苦手とかそういうあれではないです。危険という概念がない。

残っていた野菜ジュースは娘に「捨てるね」と声をかけてから捨てました。買ってきたオレが悪いんだ。もうジュースの類いを買ってくるのはやめよう。何飲んでも「飲んだ」だけだし。美味しいということはあっても「買ってきてくれてありがとう」みたいな言葉も娘から聞いたことはないです。謝らないだけじゃなくて感謝するってこともないんだよな。牛乳も買うのやめよう。

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