2020年はとにかく「コロナ」の１年だった。コロナが本格化し始めたのは４月頃だったか。あまりにも新しい恐怖だったためか、年明けから３月頃まではいったい何をやったのかはまったく覚えていない。それほどの猛威と不安を連れて、いまだもってその存在感にわたしたちはおびえながら暮らしているのである。

コロナ禍はわたしたちの生活様式を一変させたのは誰もが痛感しているところであろう。マスクの常時着用。換気・消毒対策。ソーシャルディスタンス。リモートワーク。時間差出勤。密着回避。人として暮らしていくに必要な言動が抑制され、人というのは誰にも頼らず個人で生きていくものなのだとはからずも思い知った。

毎日不安を覚えながらもなんとかそれまでの日常を取り戻そうと、取り戻したいとして、コロナ禍で生まれた「新たな常識」から外れようものなら周囲の監視が痛く刺さりそうはさせてくれないギスギスした世の中を作り出している。

そして迎えるクリスマス。繁華街への往来を控えなければいけないわたしたちはどう楽しめば良いのか。ひととりはもちろん、カップルから家族までインドア・クリスマスとなる今年のたのしみ方の答えは「音楽」にある。

そう、わたしたちには音楽があるのだ。

部屋中に音楽を流せば、とたんにその空間がクリスマスカラーに色付き、空気をも一変させてくれるはず。それほどクリスマス・ミュージックというのはパワフルでジョイフルな魔法を持っているのを今一度思い出そうではないか。

マライアの定番曲を聴いて友達同士で飛び跳ねるもいいし、NKコールの渋いクラシックをかけて夫婦でホットワインでも交わしながら静かに語るのあり。

今年は例年よりもまったく違う趣向・目的でクリスマスを迎えてみる。それが忘れられないひとときになるに違いない。

https://open.spotify.com/playlist/3kqII0T2ZUskfFcoEFaulT?si=wqFr9vp4TkOgTPDgH9kx1w