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「この家リフォームしたいんです」というお話し②

昨日から、小休止ということで、
先日問い合わせいただいたご夫婦のお話しです。

リフォームをしたいとのことで、リフォーム屋と工務店に
相談されます。
ただ。
出てきた内容と金額を見て、何が最善なのか
わからなくなって、弊社に問い合わせとなりました。

ご自宅へうかがって、現状を拝見したのち、
2社からの資料を見てほしいとのことで拝見しました。

確かに、御夫婦がおっしゃる通り、
おそらく、内部だけの工事の見積書と、
外部と内部の工事の見積書でした。
「おそらく」と書いたのは。。
かなりあっさり(ざっくり)した見積もり内容だったので、
詳細まではわからなかったからです。

最初にお伝えする、大まかな金額という意味では、
概算ということでいいかもしれませんが、
さすがによくわからない感じでした。
(私でもわからないので、御夫婦はもっとわからない。。)

それをもとに、御夫婦へ問いかけてみます。

断熱のやりかえは入っていますか?
窓の改修は入っていますか?
間取りはそのままですか?
設備の仕様ってどれくらいか言っていましたか?
等など。。

御夫婦は顔を見合わせたりしながら、
首を振っていきました。

何が想定されていて、何が想定されていないのか。
この概算以外に、何か必要なものがあるのか。
わからないご様子でした。

目安で出したはずの金額が、目安になっていない。
そんな状況に、とてもビックリしました。


それともう一つ。
ご自宅を一通り拝見した、私の所見について。

屋根と外壁は、かなり傷んでいました。
前回のメンテナンスの時期をうかがったところ、
建ててから一度も大がかりなメンテしていないとのこと。。

屋根も外壁も、表面を塗装する時期を通り越していて、
外壁を新しく構成しないといけない状況でした。

工務店が示していた外回りのメンテを計上しているのは、
ある意味正解ですよね。

でも。
想定は塗り直し程度の金額。。
塗装では対処できないので、
想定している金額程度では、納まりません。

内部についてはどうか?
詳しくはお伝えしにくいので割愛しますが。。

率直な意見としては、表面の仕上げの取り換え
というだけでは難しく、一度スケルトンにして、
骨組みの立て直しを行うことが必要そうでした。

それこそ。ひと昔前に流行った、
「ビフォアアフター」なみの大改修になりそうでした。
両社ともに、そこまでの想定にはなっていない様子。

御夫婦としては、あまりお金をかけたくないので、
表面だけでもいいんですけどとおっしゃってましたが、
例えば、腐食している柱をそのまま隠すだけの改修を
オススメしにくいですから。

ということで。
表面的なやり替えを提案している2社にビックリでした。

ご予算を抑えたい。
それも大事な一つのご要望なんですけど、
お金かけるのであれば、適切な内容にした方がいいのでは?
と思います。

そもそも。
何が「適切なのか」は、ご要望や状況によるので、
一概には言えず、個別な内容なんですが、
設計士に相談してみるのも一つかもしれませんね。

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