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【小室夫妻】イエロージャーナリストたちに贈るNYTで学んだ10か条

 小室圭さんと眞子さんの新婚夫妻が日本を立った。まずは新天地での二人の生活を心よりお祝い申し上げたい。

 米国ならばきっと幸せに過ごせることだろう。とくにニューヨークはそういう街だ。いや、日本のメディアがいなければ、世界のどこでも幸せになれるはずだ。

 イエロージャーナリズムの蔓延る日本で彼らが幸せに過ごせる可能性は皆無だった。そうした意味で渡米の決断は賢明だったと思う。いや彼らだけではない。日々劣悪な報道に晒されているアスリートやアーティストたちはうんざりするような人生を送っている。

 嫉妬と劣情の伏魔殿と化した日本のメディアに自浄作用はない。ちょうど20年前、日本のメディアのアンフェアさを憂いて、ニューヨークタイムズで学んだフェアなジャーナリズムの精神を、日本人に初提示した時の危惧は残念ながら的中してしまった。

1,取材と報道は常にフェアであるべきで、どのような取材対象に対しても敬意を欠かすべきではない。

2,常に報じられる側への配慮を保ち、フェアな反論権(オプエド)を用意する。

3,取材は正々堂々とフェアに行うべきで、匿名での執筆は認められず(バイライン)、また同じ理由からソース(情報元)やクレジット(引用)は常に明記しなければならない。

4,過ちに対しては謙虚であるべきで、読者(視聴者)の利益を考えるならば、不断にコレクション(訂正)を意識し、実践しなければならない。

5,取材不足の記事は出すべきではないし、取材していない記事はなおさらだ。とはいえ、この世に完璧な人間などいないことから、完璧な記事も存在しないことから、報道の際に迷った場合には、最終的には常に相対的な弱者の側につくようにすべき。

6、多様性を考えるならば、少数派になることを恐れるな。

7、大局観を忘れるな。つねに物事を俯瞰して考えよ。

8,金銭の奴隷となるな。自らの信じる事実の前に謙虚であれ。

9、情報は共有すること。ひとりの人間が考えつくことなどたかが知れている。

10,そして、最後に、戦争取材でも、マフィアへの取材でも、どんな厳しい局面にあろうと、いやむしろ困難や死に直面した時ほど、ユーモアのセンスを忘れないこと。

 小室夫妻に代わって(無断)、日本のイエロージャーナリストたち(ほぼすべてのマスコミ人)に贈る言葉としたい。


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