コンビニ飯は悪魔に魂を売っている領域がある

前回はコンビニにホンモノのグルメがあるという話を書いた。

紹介した商品はいずれも素晴らしいものだ。こんなものを全国規模で供給するだなんて、いやはやコンビニさん食育でもやる気になったんかなと感心していたのだが、その考えは物凄い勢いで打ち消された。

今回はコンビニの闇グルメについて書いていこう。

1.のり弁(ファミマ、ローソン)

僕は以前から、のり弁の何が美味しいのかがイマイチわからなかった。

個人的な好みの問題でもあるのだが、僕はしっとりとした海苔がそこまで好みではない。

僕がのり弁を好きではなかったのは単純に海苔のせいでメシが切りにくくて食べにくいというのもあるのだが、コンビニおにぎりの冷たいメシにパリッとした海苔を組み合わせいる構図がどちらかというと好みで、そういう意味ではのり弁の存在意義のようなものがイマイチ理解しきれなかったのだ。

しかしそんな考えを振り切るほどに、コンビニののり弁は見事だった。世間ののり弁に足りていない補助線は一体何だったのかが、ものの見事に打ち込まれていたからである。

のり弁のキー。それは油だ。

しっとりとした海苔に、何の魚を使ってんだかよくわからない白身フライを油切れをあえてあまりよくしないで乗っける。そうして揚げ物の油を衣どころか海苔、そして白米へと浸透させる。

こうすることで、ただの海苔と白米は見事にウルトラジャンクな食べ物と化す。まるで冷凍食品のチャーハンかよといわんばかりに油・油・油…

これがまあ、実に旨いのである。まさに悪魔のような味わいがする。

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