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トークスクリプトのまんま暗記してませんか?

GW10連休皆さんはどんな風に使っていますか。実家に帰省したり、旅に行ったり、各々が何にも追われない時間を楽しんでいる事と思います。

多くの新卒の人が、研修に追われた4月だったのではないでしょうか。研修の中で、多くの方が営業のロープレや新規開拓を行っていると思います。その中で、企業からトークスクリプトや、先輩のマニュアルを与えられ、覚える事に手一杯になってしまった方もいるかと思います。

私は、トークスクリプトなどをそのまま暗記する事には欠点があると思っています。もちろん、読み込み、目を通す事は重要です。ただ、長期的に見て、研修の効果は最大化出来ないと考えます。

今回は「模倣」する事の重要さかつ研修での学びを最大化するべく意識していきたい点を共有していきます。あくまで一意見でしかないと思うので、コメントなど頂けると、学びに繋がりますので、お待ちしております。

なぜ与えられたまま「暗記」をしてしまうのか


与えられたものを暗記する事自体を疑う人が少ないのではないかと思います。私もこれまで意識的に考えることはありませんでした。なぜならば、暗記をすることは、1からノウハウや手法を作成する必要は無いですから、“容易である”という理由から無意識に行ってしまいがちです。

また心理学上、与えられたまま暗記する行動とは、不利な状況下において無意識に行われやすいと言われています。自分の無知、選択肢の欠如を目の前に、手っ取り早く人の表面化された行動をマネ、暗記するのです。新卒であれば、ほとんど真っ新な状態ですので、ここで言う不利な状況下に当てはまるかもしれません。

また、研修でよく行われるロープレなどでは項目に沿って、人事や上司からテストされる場合もあるでしょう。そうなると、トークスクリプトを暗記して一言一句間違いなく話せば受かる環境も、テストの為の暗記行為を助長しているかもしれません。トークスクリプトを覚えて話せれば、クライアントからマイナスイメージを持たれることは無いですし、パフォーマンスは標準化できるでしょう。

”良い”暗記とそうでない暗記

そのままの暗記ではなく、理解のある記憶に変える事で学びは最大化すると考えています。
僕が大好きなWikipediaによると、

暗記とは、書いてある文章を見ないで口に出して言えるようにするために覚えること。とあります。

さらに重要なのは暗記という言葉の用法を大まかに分類すると、

理解の伴う記憶とほぼ同じ意味を表す場合、サヴァン症候群のように理解の伴わない記憶を表す場合の2通りある。


という点です。私前者の理解の伴う記憶、そしてその記憶を戦略的に基に模倣する事で、最終的なアウトプットが変わってくると考えています。

〇理解の伴う記憶にするために。

暗記と同じように、まず人のノウハウや手法を知る事から始まります。次のポイントが暗記とは大きく異なる点です。

“表層的な”手法やプロセスのマネではなく、その表層に辿り着くまでの知的洞察を考え、マネすること。

トークスクリプトやマニュアルは小手先の手法、手段でしかありません。これは、学びとしては非常に薄いものになってしまいがちです。

例えば。。。

なぜこの手法であるのか、なぜそうするべきなのか洞察する事が本質的な理解と理解の伴う記憶となり得るのではないかと考えます。

【同じ学びでも、独自性を創り差をつける】
戦略的に模倣するとは。


上記を踏まえて、そのままの暗記ではなく、理解の伴う記憶にする意識は何となく掴んで頂けたのではないかと思います。次に“戦略的に模倣する”とはどういう事かお話して参ります。まず“模倣”とは、「他者の行動と同様・同類の行動をとること。」と言われます。芸術用語だと“オマージュ”などと同義に当たります。暗記と模倣の大きな違いは次の点だと考えます。

① 複数の理解の伴う記憶の要素を組み合わせて独自性を創る。
② 目的を踏まえて、環境下で最善の記憶を引き出す。
③ “誰の”“どんな内容”の記憶を“なぜ”使うか考える。
④ 自分の能力や経験に見合ったものか考える。

各項目を詳しくは説明しません。私はトークスクリプトやマニュアルは読み込みしますが、そのまま使うことはありません。なぜ、テンプレートではこの言葉を使うのか、順番なのか考えた上で、場面に合わせて変えます。

周囲から他とは違うスクリプト思いついた理由について問われますが、何か新しいものを生み出している訳でなく、同じマニュアルに眠った論理や、目的を捉える事でベストな手法を考えて、組み合わせで模倣しているだけです。

つまり、模倣とは既存の要素(記憶)の組み合わせでしかありません。しかし、要素ごとの特徴や利点を抑えている事で、独自の価値を生み出し、通り一編の暗記から他者とは差別化した効果を創出できると思います。与えられた学びを基に、自分なりのパッケージづくりを行う事こそが仕事の正しい学びとなるのでは。。

【まとめ】

スリーエッセンス
1、 手段の暗記ではなく、裏側に眠る目的を考えよう。
2、 既存の要素を参考に、自分なりのアウトプットを行い、周囲からの評価を観察しよう。
3、 自分(の経験、スキル、知識、容姿)に適したパッケージづくり。

ここまで書いてきましたが、根幹には大多数と同じ事をしていては評価されないという反骨精神と、常に与えられたものに“WHY”を問う姿勢かなと思います、後者は持ちすぎると前に進めなくなるので要注意ですが。

5月は社外での活動が増えてくるかと思いますので、より現場で“スピード”と“実践”を意識しながら、学びを深めていきたいと思います。

こちらを読んで頂けた方、コメントやシェア頂けますと幸いです。

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