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消防団の存在意義



以前、この様な記事を書きました。

今年正月での能登半島地震時にも、地元消防団員の方が26時間もの消火活動を行なったり、人命救助された様です。

甚大な災害が発生すると、消防•警察は機能しなくなる場合がありますので、消防団が代わりに交通整備や避難対象者等の声かけ、時々救助活動を行います。

豪雨の日なんかは、脇道が浸水してる場合地元民しか把握していない所でもピンポイントですぐさま対応出来ます。

総務大臣は今回の地震から改めて消防団の重要性について理解し「消防団員の更なる充実を」と述べていますが、地域レベルで見てみるとどこも担い手不足である事が窺えます。この現代社会、地域のつながりの希薄化が著しく、煩わしく思う人が多いのではないでしょうか。
要因としては、未婚、実家住まい、地域行事の減少など様々だと思います。

個人レベルで見ると、家庭を犠牲にして行う消防団活動に妻子の理解があるのか。
非常にシビアな問題だと思います。

「消防団は災害時に有効!地域への促進を!人手の確保を!」と言いますが、じゃあその方法は何かというと現役消防団が一軒一軒回って勧誘活動をする訳ですよ。

先述した通り、人口減少、地域のつながりの希薄化、家庭事情などから勧誘する側も非常に困難を極めます。

もっと言うと、訪問した際にまるで極悪セールスマンが来た時かの様な対応を取られたり、何故か強気で理由にもならない理由を並べて頑なに入団を拒否する人がいます。
地域防災という観点からも区長に協力依頼をしても他人事、最悪なケースは「知らん」と一蹴。
勿論こんなんばかりではありませんが、こういう事実がある中でいつまでも消防団の人材確保を現役消防団員に任せておいては、それは誰も入らないですよ。

現に私も言われた事があります。
「消防団に入るのは嫌ではないけど、こうやって勧誘活動しなきゃいけないのが嫌だから入らない。」と。

消防団に入らない理由は冒頭添付した記事内容なのかなと思いますし、確かに改善点はあります。
私も操法や出初式での披露事などは撤廃に賛成派です。
無駄な事は省き、昔の悪しき風習は消すべきです。

一年生がご飯を作るとか、飲酒の強要とか、厳しいルールやハラスメント行為を行ってる分団はそりゃ人が入らないのも仕方なし。 

入れば良い事は沢山ありますが、何より地域の仲間が増える事が1番のメリットです。
地域で住む上で、PTA、地域の役等、知り合いが多い程良いに決まってます。

存在意義は確かにあります。
あるからこそ、現役消防団頼みの勧誘活動にせず、もっと入団に関して国が体制を整える必要があると思います。
もう、地域任せ、個人任せでは無理なレベルに来ているのではないでしょうか。

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