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キャリコン養成講座のまとめ

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キャリアコンサルタント養成講座で学んだことをまとめた記事をマガジン化しました!
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記事一覧

キャリアに関する理論8 - ナンシィ・シュロスバーグ

人生上の転機(トランジション)とその対処 理論的背景成人の発達を捉える4つの視点 「中年の危機」=中年期に誰しもが同じような危機を経験すること 人生の途中で共通して経験する発達的課題や転機がある 個人を取り巻く環境が、成人の発達の決定的要因である  ↓ これらの視点を整理し、4つの視点として表した。  ↓ コンテクチュアル(文脈的)/カルチュアル(文化的) ディベロップメンタル(発達的) ライフ・スパン トランジション(転機) 転機への対処 職業的発達は転

キャリアに関する理論7 - エドガー・シャイン

理論的背景著書『キャリアダイナミクス』 1.発達的視点 重視されたのは「組織と人の相互作用」であり、組織も個人も成長し続ける存在であるという発達的視点に根ざしたもの。 2.臨床的視点 人生全体を生きる存在ならば志位ごと生活を考える際にも、仕事以外の領域で個人の状況を考えなければならない、という視点。 理論上の主要概念3つのサイクルとその段階 人が生きている領域を大きく3つの領域に分けた。「生物学的・社会的」「家族関係」「仕事・キャリア」 3つのサイクルが相互に影響し

キャリアに関する理論6 - ハリィ・ジェラット

前期理論:意思決定アプローチキャリア発達における意思決定アプローチは経済学や数学鵜における意思決定の研究の成果をもとにしている。 目標をはっきり決める  ↓ 情報を集める  ↓ 情報の関連性を分析する  ↓ 可能な選択肢を並べる  ↓ それぞれの選択肢の結果を評価する 予測システムと価値システム 1.予測システム 行動と結果を予測し、客観的な評価と選択肢がマッチングするかを予測する 2.価値(評価)システム 予測した結果が自分にとってどれくらい望ましいのかを検討・評

キャリアに関する理論5 - ジョン・クランボルツ

理論的背景バンデューラの社会的学習理論を元にし、 キャリア意思決定における社会的学習理論(SLTCDM)として理論化。 その後、キャリアカウンセリングにおける学習理論(LTCC)を理論化。 行動の獲得:学習 直接経験による学習 スキナーのオペラント条件付けの考え方に基づく。 報酬や罰を与えることによって自発的に行動を行うように学習させる方法。 オペラント条件付け=弁別刺激→反応→強化子(3項随伴性) 強化子には「正の強化子(反応を増加させる刺激)」と 「負の強化子(反

キャリアに関する理論4 - ギンズバーグ

理論的背景理論を晩年に訂正したことが特徴 >>修正前(1950年代) 職業選択は、青年期の期間おおよそ10年を通して行われる そのプロセスは連続的であり非可逆的である 職業選択は、個人の欲求と現実的選択肢の妥協である >>修正後 職業選択は、生涯を通して行われる そのプロセスは、後戻りも可能である 職業選択は、個人の欲求と現実的選択肢との最適化の過程である 理論上の主要概念職業発達理論 キャリア発達のプロセスを、3つの段階に分けて説明する 1.空想期・

キャリアに関する理論3 - フランク・パーソンズ

理論的背景理論の特性(職業選択の理論(特性因子理論)) 著書『Choosing a Vocation(職業の選択)』 ただ仕事に就くのではなく、自分に相応しい職業を選択するのが望ましい 職業選択は自分を偽らず慎重に自己分析し、かつ指導を受けること 幅広く職業分野を調べ、就きやすさや偶然いつけたもので妥協しない 職業や成功の条件などは研究している専門家の助言を受けるのが、安全で望ましい 自己分析は紙に記すことが必要 職業指導運動 1908年ボストン職業局を開設

キャリアに関する理論2 - ジョン・ホランド

理論の構成6角形モデル >>第1次的仮定 ホランドの理論の基調となる4つの作業仮定 我々の文化圏において、大多数の人は、現実型、研究型、芸術型、社会型、企業型、慣習型の6つのパーソナリティ・タイプのうちの1つに分類されうる。 我々の生活環境は6つのパーソナリティ・タイプに支配されており、従って、環境の特徴は現実型、研究型、芸術型、社会型、企業型、慣習型という6つの環境モデルで説明されうる。 人々は、自分の持っている技能や能力が生かされ、価値観や態度を表現でき、自分

キャリアに関する理論1 - ドナルド・スーパー

現在通っているキャリアコンサルタント養成講座で学んだことを、復習を兼ねてまとめています。 (2024年3月に受験予定です!) 理論上の主要概念自分の理論的立場を「差異-発達-社会-現象学的心理学」と表現した。 1951年、1963年、自己概念の理論を著する。 特定因子理論と自己概念とを統合することで現実的な職業心理学、職業(キャリ)発達が構築できるとした。 キャリア発達の理論的アプローチの14の命題研究から得られた知見を集大成にして"命題"と命名。 人はパーソナリティの

カウンセリング理論 - その他

現在通っているキャリアコンサルタント養成講座で学んだことを、復習を兼ねてまとめています。 (2024年3月に受験予定です!) 家族療法(システムズ・アプローチ)理論的背景 1950年代半ば頃アメリカで生まれた、家族全体を援助対象とした心理療法。 各流派の理論や技法には特徴があるが、一般システム理論に基づいたシステムズ・アプローチを根底とするところは、どの流派にも共通している。 家族システム論は、ベルタランフィの一般システム理論からきた考えで精神力動的視点から、家族をひと

カウンセリング理論 - 包括的・折衷的アプローチ

現在通っているキャリアコンサルタント養成講座で学んだことを、復習を兼ねてまとめています。 (2024年3月に受験予定です!) マイクロカウンセリグ理論的背景 1960年代にアイビイらによって研究開発され、カウンセラー訓練プログラムとして提唱されたもの。 このプログラムは、面折、カウンセリング、心理療法に適用しうるカウンセリングの基本モデル(メタモデル)として定着しており、学派を問わず全てにおいて共通する基本的傾聴技法を扱っており、さらに多様な技法を含むものとして構成されて

カウンセリング理論 - 発達的アプローチ

現在通っているキャリアコンサルタント養成講座で学んだことを、復習を兼ねてまとめています。 (2024年3月に受験予定です!) 発達理論理論的背景 主要な概念や技法 ≫エリクソンの発達理論 - 漸成的発達理論 人の障害発達の中で8つの発達段階を想定し、心理的社会的発達の漸成説を提唱。人は暦年的な発達に伴って、発達の危機を遭遇し、その危機を克服して発達課題を達成していく。発達課題を生涯にわたって達成していくためには、危機と克服の繰り返しが必要とした。 カウンセラーが自己

カウンセリング理論 - 認知的アプローチ

現在通っているキャリアコンサルタント養成講座で学んだことを、復習を兼ねてまとめています。 (2024年3月に受験予定です!) 論理療法(REBT)理論的背景 1950年代、アメリカの心理学者アルバート・エリスにより提唱された心理療法。ベックの認知療法に大きな影響を与えたと共に、今日の認知行動療法の発展に大きく貢献した。 人間の行動と価値観、情緒反応の相互作用に着目し、 人間の問題行動はものの考え方と情緒の結びつきにある、 と切り込んだ治療法で独自性がある。 人間の悩みや問

カウンセリング理論 - 行動的アプローチ

現在通っているキャリアコンサルタント養成講座で学んだことを、復習を兼ねてまとめています。 (2024年3月に受験予定です!) 行動療法理論的背景 古くは、パブロフの犬の唾液の実験で有名なパブロフや、ワトソン、1950年代末からスキナー、ウォルピ、アイゼンクらによって体系化された心理療法のひとつ。刺激と反応の関係を実験から検証し、問題行動や悩み、症状は、刺激に対して反応する方法を学習することから生起する、よって不適応行動を引き起こす誤った学習には行動を変容させれば良いと考え

カウンセリング理論 - 感情的アプローチ

現在通っているキャリアコンサルタント養成講座で学んだことを、復習を兼ねてまとめています。 (2024年3月に受験予定です!) ロジャーズ「来談者中心療法」理論的背景 「人間は本来、自己成長力を内に秘めていて、自分の問題については自分が一番よく知っている。問題解決と、どう生きていくかを自分の中で育んでいるのだ」という考え。 ロジャーズは、クライエントの問題や悩みは、理想自己と現実自己が離れ過ぎているために生じる、と考えた。このクライアントの状態は、クライエントの自己イメー