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宮大工のマネジメント

おはようございます!
 
西岡常一さんという宮大工がいました。
 
薬師寺西塔などを手掛けた人です。
 
塔をつくるには木をくみ上げていきます。
その木にはそれぞれ癖があるといいます。
 
山の南斜面で育った木は伸びが早く柔かい。
山の北斜面で育った木は伸びが遅く固い。
一方向の風にさらされた木は
それに抵抗するためねじれの力が働く。
左ねじれ右ねじれ。
 
こうした木のクセをうまく組み合わせて
塔を組まなければならない。
左ねじれと右ねじれを組み合わせれば
塔はまっすぐ頑丈になる。
 
しかし、こうした木のクセを気にせず削り、
曲がった木をまっすぐに見せるだけだと、
数年のうちに塔は曲がってしまいます。
 
木の性質をうまく組み合わせることの
大切さを説きます。
 
そして、それは木だけでなく、
人にも言えるとします。
 
「塔組は木組み、
木組みは木の癖組み、
木の癖組みは人組み、
人組みは人の心組み」
 
そう表現します。
 
設計図通りにレンガを
積み上げるのではなく、
自然の森の木を組み上げてきた人の
思想があふれていて、
とても気持ちの良い言葉です。
 
今日もよろしくお願いします。
 
安島

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