独創性を超えて
おはようございます!
毎日文章を書いています。
書きながら思うのは、
自分独自の考えの少なさです。
ほとんどどこかで見聞きした
考えの受け売りです。
しいて独創性を上げれば、
その考えの取捨選択くらいでしょうか。
でもそれで良い
という考えがあります。
*
ひとつは、
ジェームス・W・ヤング氏が
「アイデアのつくり方」
で書いています。
アイデアは新しい組み合わせである。
いきなり新しい考えが浮かぶのではなく、
古いものの中の組合せで
新しいアイデアは生まれてくる
と説いています。
だからといって、簡単ではなく、
新しい考えが必要となっている
その分野の専門知識と、
全く違う分野の広い知識が必要で、
研鑽が必要です。
後者の全く違う分野の広い知識は、
リベラルアーツと言い換えてもよく、
その習得は成果が見えにくいので
意識しないと身に付きません。
*
もうひとつは、
成果が出るには
50―100年単位の時間が必要で、
そういう世界では、
次につなぐという意識が前景化し、
自分が何を成し遂げるか
という発想が後景化していきます。
植林の世界がそうであり、
能の世界もそのようです。
能楽師の安田登さんが
「あわいの力」
で書いています。
新しい鼓は、毎日打っても、
音がでるまで50年かかるそうです。
時には100年。
しかし、一旦、音が出始めると、
600年は音を出し続けると。
気が遠くなる話です。
そうなると、
先人の考えを次に伝える
だけでもよいわけです。
鼓の音を出すのに50年と書きましたが、
子供の教育もそのくらい時間がたたないと
良いのか悪いのかわかりません。
今日もよろしくお願いします。
安島
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?